浴室は、中古マンションを買った場合、リフォームのご要望が多い箇所です。
マンションで浴室といえば、ほぼユニットバス(※1)になります。もちろん、在来工法(※2)で作った浴室もありますが、今回はユニットバスの場合でお話しします。
※1:「ユニットバス(システムバス)」
浴室を構成する各部材(壁・床・天井)などをあらかじめ工場で成形し、施工現場で組み立てる「乾式工法」で完成させる浴室のこと。そのため、防水性や保温性が高いなどのメリットがある。
※2:「在来工法」
昔の戸建の浴室で多く見られる。周囲に防水加工を施し、コンクリートなどで壁や床を造り、床や壁をタイルで仕上げる工法。)
サイズの選び方
ユニットバスのカタログを見ると、1216(イチニーイチロク)や1418(イチヨンイチハチ)など、聞きなれない単語が出てきます。これは、ユニットバスの内寸を10cm刻みで表した表記です。例えば1216なら「短辺が120cm長辺が160cm」となります。
浴槽の寸法ではありませんので、ご注意ください!そしてユニットバスの短辺が、浴槽の長辺になります。
浴槽の広さのイメージは、次の図の通りです。
日本人なら「脚を延ばせるお風呂」に憧れますよね?その場合、浴槽の長辺が
- できれば140cm(対応するユニットバスは1418や1620)
- 少なくとも>110~120cm(対応するユニットバスは1216、1218,1316,1317)
なら、ゆったり脚を伸ばしたバスタイムを実現できます。
リフォームすると浴室が広くなるマジック…?!
「ユニットバスの内寸は、浴室の壁より一回り小さい程度」「リフォームしても、今と広さは同じでしょ?」と思っていませんか?でも実は、ユニットバスと壁の間には隙間があります。(配管や施工の都合です。)
でも、最近のユニットバスはなるべく隙間をなくし、内寸が広く取れるよう進化しています。もし、今のユニットバスの外に隙間がある場合、浴室の壁を壊さなくても、一回り広いユニットバスが入るのです!
さくらリフォームが手掛けた現場の例です。
浴室横の収納を壊してみると、幅20cmほどの隙間が隠れていました。
1416サイズが入るはずの空間に、1216サイズのユニットバスが入っていたのです。
なんて勿体ない!「浴槽の長さが120cmなら少し膝を曲げる、140cmなら脚を伸ばせる」ので、かなりの差です。
広いユニットバスへリフォームしたい場合
「今のユニットバスと浴室の壁の間に、どれだけ隙間があるか。何が隠れているのか」を、確認することが重要です。ユニットバス天井にある点検口を開けると、壁とユニットバスの間の隙間を覗くことができます。
なお、ユニットバスのサイズに制約が出てくる要素は、①梁、②配管です。(設計図書などの図面で確認できます。)
個人では良くわからない点もあると思いますので、詳しくは、浴室リフォームの現場経験が豊富な担当に、お気軽にご相談下さい。
1回1組さま限定のご案内になりますので、お早めにどうぞ。