1

新学期が始まり、子供たちも新しい生活に少しずつ慣れてきた頃かもしれません。新生活が始まる前に子ども部屋を整えるリフォームをされる方もいらっしゃいますが、生活リズムが分かり、必要なモノやスタイルが分かった今、夏休みのリフォームに向けて子ども部屋について考える方も少なくありません。

そこで今回は、子ども部屋のリフォームで後悔しないために、むしろ子ども達が過ごしやすく、大人もリフォームして良かったと思える、リフォームにするためのヒントやポイントをご紹介したいと思います。

1. 子ども部屋の間取りで後悔しないためのヒント

まず、子ども部屋に関係する間取りやレイアウト、他の部屋との繋がりに関してリフォームやリノベーションの際に後悔しないために、よくある後悔や対策をご紹介したいと思います。

大きな子ども部屋は意外と要らない!?

子ども部屋は必ずしも大きければ使いやすいというわけではありません。特にそれぞれに個室を設ける際には、広さを慎重に考えるようにしましょう。意外と大きな個室は要らなかったと思う方は少なくありません。

戸建の個室としては6畳~8畳が多いですが、子ども部屋に関しては収納があれば4.5畳ほどあれば、充分と感じている方は少なくありません。リビングで勉強する子も多く、個室の机を使わなかったり、個室が充実しすぎて部屋に入りっ放しになってしまったりするのを防ぎたいと思っているのであれば、寝るスペースや洋服、持ち物が収納できるスペースさえあれば、広い部屋は必要はないかもしれません。

子ども部屋よりも家族で使いやすい間取りに!

子ども部屋単独のリフォームではなく、リノベーションで、家全体の間取りを考える際には特に、子ども部屋を広くするよりも、家族の共有スペースとなるリビングを広くとったり、込み合う洗面所を広くしたりする方が、子どもたち一人ひとりだけでなく、家族全員が使いやすく満足な間取りに繋がる場合は少なくありません。また、子供たちのために使う部屋であっても、それぞれの個室は4.5畳程の寝ることをメインにした部屋にして、他に勉強や仕事で使えるユーティリティルームを設けたり、リビングの一角にカウンターテーブルを設けたりした方が、親の目が届く位置で、集中しやすい環境に勉強するスペースを設けることが出来る場合もあります。

子ども達に個室を設ける際には、どんな用途に使うのか、どんな環境で勉強してほしいか、家族とのコミュニケーションの量など、どんな子どもに育ってほしいのかを考えたうえで、広さや位置を決めるようにしましょう。

2.子ども部屋のデザインで後悔しないためのヒント

間取りや使い勝手はベストでも、意外とデザインで後悔する方は少なくありません。子ども部屋のインテリアコーディネートなど、デザインで後悔しないためのヒントをご紹介したいと思います。

好みが定まっていない時期はシンプルなクロスを!

子ども部屋というと、遊び心があって、元気が出るようなポップでカラフルな色でコーディネートしたいと思われるかもしれません。また、お姫様のような可愛らしい部屋が好みのお子さんもいらっしゃいます。

数年スパンで内装を変えるのであれば問題ないかもしれませんが、成長するにつれ、派手で落ち着かない、可愛らしすぎて恥ずかしい、と感じる子どもは少なくありません。子どものお気に入りの部屋にするために、子どもたちの意見を取り入れることは大事ですが、幼い子は、好みが定まっておらず、変わりやすいため、注意が必要です。

比較的、買い替えやすいカーテンやラグ、クッションなどで、カラフルな色や子どもらしいデザインを取り入れるようにして、クロスやフローリングといった変えるために工事が必要な内装材は、シンプルでどんなテイストにも合わせやすいものを選ぶようにしましょう。部屋の一面だけアクセントクロスとして色を変える場合も、原色や大柄のデザインよりも、パステル系や寒色系を選んだり、ストライプなどの飽きがこないデザインを選んだりする方がおススメです。

また、子ども達が年齢に応じて室内を自分でコーディネートしやすいように、リフォームの際に壁を補強しておけば、ポスターやファブリックパネルを張ったり、飾り棚を設けたりと、自由にアレンジを楽しむことが出来ます。

造り付けの家具はサイズに注意!

家や部屋、使用する子どもにピッタリ合わせた仕様にするために、室内に造り付けの家具を設ける方が良いと感じるかもしれません。オーダーメイドで作る造り付けの家具は、部屋のデッドスペースを無くしたり、収納を確保して片付く部屋になったりとメリットがある反面、柔軟性のない部屋になってしまい数年後に後悔することがあるので注意が必要です。

デスクやロフトベッドなどの高さや幅は、子ども達が成長するにつれ狭く使い辛くなってしまう可能性があります。クローゼットや、本棚も量が増減したり、サイズも変わったりする可能性があるので、固定式ではなく、可動式にしておく方が後悔を防げるかもしれません。

そして、造り付けの家具が、そもそも必要かどうかもしっかり考えたうえで設けるようにしましょう。子どもが幼く、10年以上その部屋を子ども部屋として使うのであれば、造り付けの家具は役立つかもしれませんが、近い将来、子ども部屋として使うことが無くなる可能性があるのであれば、家具が邪魔になってしまうかもしれません。クローゼットやウォークインクローゼットなど、部屋の内側に関係しない収納スペースは設けても、本棚や勉強机、ロフトベッドなどの限り造り付けの家具は出来る限り設けない方が柔軟性のある部屋になります。

3. まとめ

子ども部屋のリフォームやリノベーションで後悔しないようにするには、子ども部屋や個室を何の用途に使うのかを考えて広さを決めたり、共有スペースを一緒に使う工夫をしたりしましょう。そして、子供たちがこれから成長することを意識したプランにすることが大事です。子供っぽい内装材にしないことや、造り付けの家具を設けすぎて将来使い辛くならないようにすることが出来ます。

子どものことを思った子ども部屋リフォームは、子どもの将来を考え、家族みんなの暮らしやすさを考えた家になるはずです。