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外壁リフォームや窓の位置を変えたり、新設したりするリノベーションの際に、外観の見栄えを良くするために雨戸をオシャレなものにしたい、と考えておられるかもしれません。最近の新築には雨戸がないため、むしろ雨戸を無くすことは出来ないだろうか、と考える方もいらっしゃいます。
リフォームやリノベーションで雨戸を無くしても問題ないのでしょうか?また、洋風スタイルの外観では、どのような雨戸にするとオシャレになるのでしょうか?ご紹介したいと思います。

1.  家や人を守る雨戸はダサい!?

雨戸が付いていない家も増えてきて、雨戸の存在そのものを知らない世代もいるほどです。では、雨戸はどのようなもので、どんな役割があるのでしょうか?雨戸があることのメリットや、無い家が増えている理由をご説明したいと思います。

雨戸の役目とは?

雨戸は、板状の建具で、窓の外側についています。日本で一般的な雨戸は、引き戸タイプで、窓の横にある戸袋といわれる空間に引き込んで収納することで、開閉をします。古い家では、木で出来ていますが、アルミやステンレス、スチール製などの素材があり、窓枠と同系色のものが一般的です。

雨戸には下記の役割があります。

・暴風雨から窓や家を守る・・・台風など、暴風雨が吹き荒れる際に、雨戸があることで、ガラスが割れたり、飛来物がガラスに直接当たったりする危険性がなく、窓ガラスや家の中にいる人を守ってくれます。

・防犯対策が出来る・・・窓などの開口部は、空き巣や泥棒の侵入経路になります。寝ている時間帯や、外出で家を空けている時に雨戸を閉めることで、窓と雨戸の二重にロックができて侵入経路を防ぐことが出来ます。

・防寒対策が出来る・・・冷気が最も入りやすい窓ガラスを雨戸で覆うことで、防寒対策が出来ます。

最近の家は雨戸が無くても大丈夫?!

最近の家では、雨戸のデザインが日本らしさや古臭い感じを醸し出してしまっていると感じ、欧米風の外観に似合わないという理由から雨戸のない家が増えています。特に、引き戸タイプの雨戸は、戸袋が存在感を出すため、洋風な家、モダンなデザインの家では、外観の見栄えを良くスッキリとさせるため、シャッタータイプの雨戸が使われるようになっています。

しかし、コスト削減のためや、シャッターすら見栄えが悪いと感じる方も増え、引き戸タイプの雨戸もシャッター雨戸も設けない家が一般的になり、新築では、シャッターがオプションになっている物件も増えてきました。

また、リノベーションで窓を新設する場合も、開閉が出来ないはめ込みタイプのFIX窓や、細長いタイプ、天井近くの高さにあるものなどにして、窓には防犯ガラスを使うことから、侵入しづらく防犯性には問題がない、という観点からも、雨戸やシャッターの必要性を感じない方が増えています。

雨戸が無くても、ガラスの種類やサイズをこだわることで、デメリットがないため、見栄え重視で雨戸を無くす家が一般的になりました。

2.  雨戸があっても欧米風のオシャレな家にするには?

雨戸を設けない家が増えているとはいえ、雨戸によって家を守るなど、メリットは多くあります。家を守る雨戸を設けつつも、欧米風の家に似合うようなオシャレな外観にするにはどうすれば良いのか、ご紹介したいと思います。

折戸タイプの雨戸でより欧米風に!

戸袋が付いた引き戸タイプの雨戸は、和の家を引き立てるデザインですが、雨戸の種類によっては、むしろ欧米風の外観にすることが可能です。それは、折戸タイプの雨戸を使うことです。観音開きになる折戸タイプの雨戸を使うことで、カントリー風や英国風の外観にすることが出来ます。中には雨戸の必要性は感じないものの、欧米風の外観にするために、あえて飾り雨戸を設ける場合もあるほどです。

開けていても閉めていても、欧米風の外観デザインを壊さないという点もオシャレです。しかも折戸タイプの雨戸は、開閉がラクなうえ、片方だけ開けたり、ルーバータイプであれば、閉めたままでも、網戸のように風を通したりすることが出来て便利です。

雨戸もセットでコーディネート

折戸タイプの雨戸を設けるのであれば、窓周りを装飾することで、いっそう統一感のある欧米スタイルの家にすることが出来ます。

カントリー調のカジュアルなスタイルであれば、折戸タイプの雨戸と、フラワーボックスを付けるのがオシャレです。アンティーク調やヨーロピアン調など、エレガントな雰囲気を出すのであれば、窓の上下に装飾のモール、クロスヘッドを付けることで重厚感のある雰囲気になります。

外壁の色に対して窓枠と雨戸の色を変えてアクセントを付けたり、ポップな雰囲気にしたり、玄関ドアやバルコニーと色を合わせて統一感を出したりと、色でのコーディネートも欧米風の外観にするうえで大切です。

3. まとめ

雨戸を設けることで、暴風雨から窓ガラスや家の中にいる人を守ったり、防犯対策や防寒対策が出来たりします。しかし、引き戸タイプの雨戸は和の雰囲気が強くなることや、外壁のデザインを大きく左右してしまうことから、雨戸を設けない家が増えています。窓の位置やサイズ、ガラスの種類を意識してリノベーションすることによっても、雨戸の必要性を感じなくなるかもしれません。しかし、折戸タイプの雨戸であれば、雨戸を設けるメリットを活かしたうえで、欧米風の家に似合う外観にすることができてオシャレになります。

雨戸の役割を理解したうえで、好みのテイストの外観に似合う雨戸の種類を選ぶことで、オシャレにかつ家や人を守っていきましょう。