オシャレで使い勝手の良いハンキングバーの活用法と設置の注意点

ランドリールームや窓際の室内干し用にリフォームやリノベーションでハンキングバーを設置するお宅が増えています。ハンキングバーは、マンション、戸建て問わず、新築でもスタンダードな住宅設備として設置されるようになってきました。

ひと昔前までは、一般的ではなかったハンキングバーが人気な理由はどこにあるのでしょうか?ハンキングバーの活用法や設置の際の注意点とともにご紹介したいと思います。

1.ハンキングバーは便利でオシャレ!

ハンキングバーとはそもそもどのようなものなのでしょうか?そのメリットや便利でオシャレな活用方法についてもご紹介したいと思います。

■ハンキングバーって何?

ハンキングバーとは、ハンキング:吊るしたり掛けたりするための、バー:横棒状のインテリアアイテムです。天井付けのタイプ以外にも、壁付けタイプ、天井と壁の両方の面を使うタイプなど、設置面やバーの長さ、太さがメーカーや種類によっていくつかあり、選べます。バーの素材も滑りにくいもの、錆びにくいものなどが選べるので、用途や設置位置に合わせて素材を選びましょう。

ひと昔前までは、シルバー色のバーや、生活感を無くすために取り外しが出来るタイプが一般的でしたが、最近は、男前インテリアやインダストリアルテイスト、カフェスタイルのインテリアに馴染むような、アイアン素材のハンキングバーで、オシャレなインテリアアイテムとして固定式のタイプが人気です。

■ハンキングバーの活用術

●室内干し・・・一番人気の活用法でもあるのが、洗面脱衣所やランドリールーム内などに洗濯物の室内干しが出来るように設置する活用法です。天気に左右されずに洗濯物を干すためや、夜の部屋干し、コロナや花粉、黄砂、pm2.5対策のために室内干しをする方が増えているので、最近は必須の住宅設備になりつつあります。

●時短家事アイテム・・・洗濯機上に設置することで、洗濯物を取り出しながら、すぐ真上のハンキングバーにちょい掛けしたうえで一気にランドリーパイプに持って行くことで、家事がラクになります。外から取り込む時も、一時的に洋服をかける場所があれば、しわにならずに畳むことが出来ますし、アイロンをかけたものをかけていくことも出来ます。さらに、宙に浮いた活用方法で床に置くモノを最小限に出来るので、掃除がしやすいというメリットもあります。

●観葉植物ハンキング・・・ハンキンググリーンとも呼ばれる、観葉植物を吊るすためにもハンキングバーを活用することが出来ます。ポトスやアイビーなどツタ系の植物は特に、ハンキングプランターや麻紐で編んだポットと組み合わせて天井近くから吊るすことで、動きが出てオシャレです。

●室内の間仕切り・・・カーテンや布をかけて、室内を緩く仕切るために活用することも出来ます。日の当たる窓際に設置することで、室内干しスペースにするだけでなく、簾や遮光・遮熱レースを設置して日よけとして活用したりすることも可能です。

●見せる収納・・・キッチンやリビング、趣味部屋でバーにカゴを吊るして、小物入れに使ったり、玄関や寝室でお気に入りの洋服やバッグを見せるように収納したり、浮かせる収納、見せる収納としての活用も人気です。ハンキングバーであれば、天井や壁を活用するので、家具を置くスペースなど床のスペースを最大限に活用出来るというメリットもあります。

上記で取り上げた活用法をひとつだけではなく、組み合わせて使うことで、空間を立体的に活用し、オシャレに飾ることが出来ます。

2.ハンキングバーを設置する際の注意点

便利なうえに、部屋を彩るインテリアアイテムとしても使えるハンキングバーですが、設置する際には注意点があります。メリットを最大限に活かして活用できるように、どんな点に注意して設置すべきか、ポイントをご紹介したいと思います。

■安全な設置のための施工

ホームセンターやネットショップなどで購入できるハンキングバーが増えているので、自分で設置したい思う方は少なくありません。持ち家であれば、自分の好きな場所に設置することは可能ですが、ハンキングバー本体の重さに加えて、モノや植物の重さが加わるので、安全な設置のために天井や壁が重さに耐えられるように強度が保てる場所を選ばなければいけません。

設置位置や掛けるモノによっては、天井や壁の補強が必要となります。天井裏は見えない部分ですし、高所作業になるので、リフォーム会社に設置位置を相談して設置工事を依頼する方が安心です。また、ハンキングバー本体も、耐荷重が種類によって異なるので、用途を考えて充分な耐荷重能力をもつハンキングバーを選ぶようにしましょう。

自分で設置したいと思っている場合や将来的に設置を考えている場合は、事前に取り付けたい位置をリフォーム会社に知らせておきましょう。クロスの張替えリフォームや、他のリフォーム時に前もって天井や壁に補強を入れてもらえば、後々自分で設置することにしても安心です。

■使い勝手とオシャレの両面を考えた位置に設置する

リフォームで設置する際には、平面図上だけで確認するのではなく、実際に現状を見て、高さや位置を確認するようにしましょう。設置できたものの、ドアや家具を開閉する際にハンキングバーに当たってしまう失敗談は多数あります。また、ハンキングバーそのものだけではなく、洗濯物や観葉植物を掛けた時に、動線の邪魔にならないか、家具にぶつからないかといった点の確認も重要です。

さらに、間取りを変更するようなリノベーション時に設置するのであれば特に、照明を設けたい位置と重ならないか、照明を含めた天井の配置図でしっかりと位置を確認するようにしましょう。ハンキングバーを設置することで、部屋に対する照明の設置バランスが悪くなることもあります。ランドリールーム内であれば、ハンキングバーの位置を優先しても問題ないかもしれませんが、リビングなど家具が多い部屋では、家具のレイアウトとも比較しながら、使い勝手の良さと、オシャレなインテリアになる配置バランスを考えることが大切です。

3. まとめ

ハンキングバーを設置することで、室内干しが出来たり、洗濯や掃除をラクにしたり、空間の間仕切りに使ったりと暮らしが便利になります。そのうえ、観葉植物を飾ったり、小物やお気に入りの洋服を飾って見せる収納にしたり、インテリアを彩るオシャレアイテムとしての活用も可能です。ハンキングバーを選ぶ際には、用途に合わせて素材やサイズを選ぶようにしましょう。また、重さや安全面を考慮して設置の際にはリフォーム会社に依頼して、必要であれば天井や壁の補強工事を行いましょう。さらに、設置する位置が照明や家具と緩衝しないか、インテリアのバランスを崩さないか、平面上だけではなく、空間全体を確認することで、使いやすい位置にオシャレに設置することが可能です。

オシャレで使い勝手の良いハンキングバーをリフォームで取り入れてみるのはいかがでしょうか?