海外スタイルの部屋に憧れるけど、実用性を考えると畳のある部屋は手放せないという方は少なくありません。特にLDK内の一角に畳スペースを作るお宅は増えています。しかし、家の中心とも言えるLDKはインテリアテイストに大きく影響するということもあり、畳スペースを取り入れることで和風テイストになってしまわないか、憧れの洋風テイストには出来ないのか、インテリアテイストが統一出来ずに悩んでいるという方もいらっしゃいます。

畳スペースがあると、欧米スタイルのインテリアにすることは難しいのでしょうか?LDK内に畳スペースがあっても、和風テイストにならないように、どのようにコーディネートすれば良いのか、おススメのスタイルをご紹介したいと思います。

1. 畳と欧米スタイルは融合出来る!

LDK内に畳スペースがあることで欧米スタイルにすることに難しさを感じているのであれば、畳スペースを無くすことは出来ないのでしょうか?畳スペースが人気の理由と、畳があっても欧米スタイルを取り入れる方法をご紹介したいと思います。

■畳スペースの実用性は手放せない!

和を意識させる畳さえなければ欧米スタイルのLDKに統一出来るかもしれませんが、生活するうえでの実用性を考えると、畳スペースは譲れない間取りの一つだという方は少なくありません。畳スペースがあると下記のようなメリットや活用法があるからです。

●洗濯物を畳む:取り込んだ洗濯物を広げながら畳むうえで、テーブルよりも広く、畳全面を使うことが出来ます。また、LDK内のスペースであればTVを見ながら畳んだり、子どもたちに手伝ってもらいやすかったり、キッチンなどの水回りと近いため家事動線もスムーズになりやすいというメリットもあります。

●子供たちのプレイルーム:子供たちが床に座っておもちゃを広げて遊ぶうえで、暖かく弾力性がある畳のうえは最適です。寝かせやすい空間なので、おむつ替えを行う場所にしている方も少なくありません。

●客間&宿泊スペース:畳であれば、人数が限られる椅子やベッドよりも大人数が座ることが出来るため客間として便利です。また、座布団や布団は使わない時は収納しておくことが出来るため、用途が限定されず普段使いにも、客間や宿泊してもらう時にも使うことが出来ます。

●昼寝スペース:少し昼寝したいときに寝室に行くことなく活用できます。LDK内にあるので、子どもたちのお昼寝の様子を見ながらキッチンで家事をしたり、リビングでゆっくりしたり出来て便利です。

●介護スペース:高齢の方にとっては、ベッドになったとしても畳の部屋が落ち着くという方が少なくありません。そのため、家族と会話をしたり様子を見たり感じたりしやすいリビング内の畳スペースにベッドを置いて介護が出来るようにするお宅も少なくありません。

以上のようにLDK内に畳スペースを設けることは、実用性が高く、快適な暮らしにも繋がっているので、畳スペースは妥協できない間取りのこだわりになっている方が増えています。

■畳があっても欧米スタイルにするならジャパンディテイストに!

畳があっても、欧米スタイルの家にすることは可能です。特に、畳スペース以外は洋風にしたいという方におススメなのは、『ジャパンディテイスト』です。

ジャパンディテイストとは、和風(Japanese)スタイルがもつ侘び寂びと、北欧風(Scandinavian)スタイルがもつ居心地の良さを融合させた、海外発祥のインテリアスタイルで、アメリカを中心に海外のインテリア業界でも人気のテイストです。

和風スタイルと北欧風スタイルの割合は3:7と、ジャパンディテイストのベースは北欧テイストなので、日本人にとっては、一見欧米スタイルのインテリアですが、和の懐かしさや温かさを感じられる居心地の良い空間になります。しかも、LDK内に畳スペースを設けることで、既に3割の和風部分の大部分を占めているので、他を北欧スタイルにするだけでジャパンディテイストを作ることが出来ます。そのため、畳スペースを設けたい方にとっては、どこに和風テイストを取り入れれば良いのかと考える必要がなく、比較的コーディネートしやすいテイストと言えます。

2. 畳スペースをジャパンディテイストにするには?

畳スペースがあるLDKをジャパンディテイストにするためには、どのようにコーディネートすれば良いのでしょうか?ポイントをご紹介したいと思います。

■壁は北欧テイストで仕上げよう!

畳スペースは、床面が必然的に和になるので、残りの面を北欧テイストに仕上げるのがポイントです。

特に、壁部分を北欧テイストで仕上げることを意識しましょう。本格的な北欧テイストを取り入れるのであれば、白やグレージュ、パステルカラーなどの淡い色の漆喰や珪藻土などの自然素材の塗り壁がおススメです。塗り壁であれば和の要素も入るのでジャパンディテイストを演出できます。ただし、和の要素が強くならないように、塗り模様を入れる場合は、くし引きや刷毛引きといった和をイメージさせる模様を避け、スタッコやスパニッシュ仕上げなどにして北欧テイストの要素を強めるようにしましょう。

また、壁紙を採用する場合は、塗り壁調の壁紙や北欧デザインの輸入壁紙がおススメです。特に人気なのは、北欧を代表するテキスタイルブランド、『マリメッコ』の壁紙です。マリメッコをはじめとする北欧テイストの壁紙は、花柄や葉っぱ柄、鳥などの自然をモチーフにしたデザインや、モノトーンで幾何学模様のデザインが有名です。

さらに、畳スペースをジャパンディテイストのメイン空間として、あえて大柄の幾何学模様の壁紙をアクセントウォールとして取り入れることも出来ます。壁紙次第で、子どもたちのプレイルームに適したポップで明るい空間にすることも出来ますし、客間に適した淡く温かな雰囲気にすることも出来て、北欧テイストの中でも、畳スペースの用途に合わせて様々なコーディネートを楽しむことが出来ます。

■建具はシンプル&ナチュラルに!

インテリアテイストのベースは北欧テイストになるので、畳スペース以外は、和を意識せずに北欧テイストでコーディネートしましょう。天然素材を使って、土や木、植物などを連想させるベージュやカーキ、アイボリー、オリーブなどのアースカラーを使うことが北欧テイストの色選びのポイントです。また、白やグレーといった無彩色も使うことが出来ます。

北欧テイストで使われる色は、他の色を邪魔せず、合わせやすい色ですし、和風テイストでも使われる色なので、ジャパンディテイストを崩すことなくコーディネート出来ますが、注意しなければいけないのはデザインです。特に建具のデザインに注意しましょう。

障子や襖の建具を使って、畳スペースに和の要素を取り入れることでジャパンディテイストを演出できますが、LDK内の他の建具とコーディネートするためには、同じ天然素材の木を使ったり、色を合わせたりすることが重要です。そして、どちらもシンプルなデザインのものを選びましょう。襖に和柄が入っているものや、LDKの扉にモールディングがあるものよりも、無地でスッキリとしたデザインの方が、部屋全体に統一感が出ます。

3. まとめ

洗濯物を畳むスペースやプレイルーム、客間などの用途として、実用性の高さから、LDK内に畳スペースを設けることは人気ですが、畳という和のアイテムによって欧米スタイルにコーディネートしづらいと感じている方は少なくありません。しかし、和風と北欧風を融合したジャパンディテイストであれば、畳スペースがあっても、欧米スタイルのコーディネートが楽しめます。北欧テイストがベースなので、畳スペース以外は北欧テイストでコーディネート出来ますし、建具に襖や障子など和のアイテムを使う場合でも、シンプルなデザインにして色を合わせることでジャパンディテイストを崩すことなく統一感を出せます。

海外発祥のインテリアスタイル、ジャパンディテイストであれば、畳スペースの実用性も、おしゃれな欧米スタイルのどちらも妥協せずに実現できるかもしれません。