リフォームで造作洗面所を採用する方が増えています。同時に、造作洗面所の収納として洗面ニッチをセットで取り入れるデザインも増えています。洗面カウンター横の壁面に、壁厚を利用した掘り込み式の収納、ニッチを設けることで、スッキリかつオシャレに洗面用具を収納することが出来ると人気です。造作した洗面所や室内に合わせてコーディネートしやすいため、オシャレな洗面所を作るうえで欠かせない空間になっています。しかし一方で、洗面ニッチを設けたことで、後悔している方もいらっしゃいます。

オシャレで使いやすい洗面所にするために、洗面ニッチのよくある失敗例と、後悔しないためのポイントをご紹介したいと思います。

1. 洗面ニッチのよくある失敗例とは?

見た目はオシャレで満足しているのに使いづらいニッチになってしまったという方は少なくありません。どんな原因があるのでしょうか?洗面ニッチのよくある失敗例をご紹介したいと思います。

■置きたいモノが入らない!

使えない洗面ニッチになってしまったと、一番多い失敗は置きたいモノが入らないという点です。

歯ブラシや歯磨き粉、ヘアスプレーなどの高さが入らず、洗面カウンターに置かなければいけなくなったり、ニッチの奥行きが足りずにドライヤーやシェーバーが入らなかったりして、本来置きたいものが置けないという失敗例は少なくありません。奥行きが浅すぎて、手が当たりモノがすぐに落ちてしまうというケースもあります。

収納のための洗面ニッチであるにも関わらず、置きたいモノが入らなければ、他の場所に収納が必要になったり、モノで溢れる片付かない洗面所になったりしてしまいます。中には、せっかく作ったので、もったいないと、ニッチに入るサイズのものを購入するようになってモノが増えてしまったり、洗面に関係しないものや、飾り棚として使うことになったりしてしまったというお宅もあります。

■掃除が手間

ニッチは壁面よりも奥まっているうえに、扉無しのオープンな造りなので、ホコリが溜まりやすいというデメリットがあります。さらに、小物を置いていることで、思った以上に掃除が手間だったと後悔している方も少なくありません。

中には、洗面ボウルとニッチの位置や高さが近かったり、タオルハンガーと近かったりしたことで、水滴がニッチに入り込み、湿気が溜まったり、水垢が残ってしまったりして、掃除が面倒になるだけではなく、カビが発生してしまうという失敗例もあります。日常的に使う空間で、特に汚れが溜まりやすいので注意が必要です。

さらに、オシャレだからという理由や、あると便利そうだからという理由だけで洗面ニッチを設けてしまった方の中には、そもそもニッチに収納するモノが無かったり、ニッチが大きすぎたりして、ホコリだけが溜まるデッドスペースになってしまっているという失敗例もあります。

2. 後悔しないための洗面ニッチの作り方

失敗あるあるを確認したところで、せっかく作る洗面ニッチで後悔しないために、どんな点を意識して作ると良いのか、後悔しないためのポイントをご紹介したいと思います。

■置きたいモノのサイズを要確認

実用性のある洗面ニッチにするためには、まずは用途を意識して、収納するモノのサイズを確認したうえで、ニッチのサイズを決めることが重要です。洗面ニッチは大きすぎても小さすぎても、置きたいモノや、そのサイズ、量に合っていなければ意味がありません。

また、壁厚を利用して作るので、木造であればニッチの奥行きは最大13cm程です。13cm以上のものを収納する場合、ニッチ棚の奥行きだけを長くすることは出来ますが、壁面よりも棚が出てしまうので、スッキリ感がなくなったり、手が当ってしまったりするので注意が必要です。収納したいモノによっては、そもそもニッチが最適な場所なのか、収納場所の見直しも必要になるかもしれません。

さらに、ニッチの設置高さや位置を確認しておくことも重要です。失敗例にもあったように、洗面ボウルに近すぎると水滴が付きやすくなります。洗面ボウルが浅型の場合は特に水はねに注意して高さを決めましょう。また、家族数人が使用するのであれば、子どもでも届く高さなのか、反対に、カミソリなど子どもの手に触れると危険なものが届かない高さの方が良いのか、などを確認しておくことも重要です。誰が、どの高さで使うかを決めたうえで、何を入れるかを確認し、入れるものにあったサイズのニッチを作りましょう。

プラン段階では収納するモノの大まかなサイズしか分からない場合や、サイズが変わる可能性がある場合は、固定棚にせずに可動棚にしておくか、棚を設けずにオープンにしておく方が使い勝手が良くなります。

加えて、ニッチ内にコンセントを設けることも忘れないようにしましょう。ニッチ内にコンセントがあれば、シェーバーなど充電が必要なものを充電の度に移動させることなく、収納した状態で充電することが可能になります。また、ドライヤーも手元ですぐにコンセントに挿して使うことが出来るので、動きがスムーズになります。

■素材・造りにこだわる

水回りの収納であることを意識して、洗面ニッチ内は水に強いクロスやパネルを使ったり、水滴をサッと拭けるようなタイルを使ったり、掃除のしやすい素材を選ぶことも重要です。汚れが付きにくく掃除がしやすいキッチンパネルを使用するという方法もおススメです。

さらに、掃除がしやすい造りにしておくことも重要です。棚を固定式にせずに取り外しが出来るようにしておけば、ニッチ内に手が入りやすく掃除がしやすくなりますし、棚自体も拭きやすくなります。また、下段には、取り外し可能なトレイを置けるようにしておけば、小物をトレイごと移動させることが出来るうえに、トレイだけを洗うことも出来るので、掃除の手間も省けます。

3. まとめ

造作洗面所に合わせて、壁面に洗面ニッチを造るお宅が増えています。スッキリと収納できるうえに、洗面所内のトータルコーディネートが出来てオシャレになる一方で、よく考えて造らなければ、置きたいモノが入らなかったり、置きたいモノが無くてデッドスペースになったり、掃除がしづらく、使いづらいニッチになってしまいます。実用性のある洗面ニッチにするためには、何を入れるのか、誰が使うのかを考えて、ニッチのサイズや位置を決めましょう。また、毎日使う場所なので、掃除のしやすい素材を使うことや、棚やトレイを取り外して掃除が出来る造りにしておくことも重要です。

後悔しないリフォームにするために、オシャレなだけではない、実用的で使いやすい洗面ニッチを造りましょう!