戸建てでもマンションでも、建材や家具にウッドが使われています。無垢に限らず、ウッド柄のプリント素材のものも多く取り入れられており、ウッドはほとんどの家でコーディネートの際に大事な役割を果しています。しかし、ウッドの風合いや色味を考えてコーディネートしたつもりなのに、なんだか残念な感じになってしまったというお宅は少なくありません。本物かプリントかどうかに限らず、ウッドの種類や特徴、コーディネート術を理解していなければ、オシャレにならないどころか、むしろダサい、残念な部屋になってしまうので注意が必要です。

残念な部屋にならないために、代表的なウッドの種類や特徴、ウッドを上手に取り入れてオシャレにコーディネートするためのポイントをご紹介したいと思います。

1. 部屋に取り入れたいウッド 5選

ひとえにウッドと言っても種類が多くあり、建材でも様々な種類の色やデザインが使われています。そのため、それぞれの特徴を知っておく必要があります。ここでは、住宅で特に使われている5種類のウッドの特徴をご紹介したいと思います。

■ウォールナット(クルミ)

色味:ダークブラウン・紫、黒みがかった濃い茶色

木目:直線的で濃い茶・黒・紫・赤が重なったようなグラデーションがあり、美しくて強い木目

よく使われるテイスト:ホテルライク・インダストリアル・シックモダン

特徴・注意点:落ち着いた重厚感や高級感のあるダークブラウンですが、無垢のウォールナットは、経年変化とともに色が抜けてライトブラウンに変わります。そのため、濃い色味が好きで取り入れたい場合は、多少色が明るくなることを想定しておく必要があります。

■パイン(松)

色味:白みがかった黄色

木目:筋が多く節ありも多い 種類や育った環境によって目が詰まった細い筋入りもある

よく使われるテイスト:カントリー・ナチュラル・新和風

特徴・注意点:筋が多い木目で、素朴な印象を与えるため、カントリーテイストのイメージが強いですが、シャープなラインや明るい色合いから和室にもよく使われます。無垢であれば経年変化による艶が出てきますが、プリントの場合は、明るくポップな雰囲気なので、上手に取り入れなければ安っぽい印象を与えるかもしれません。

■アカシア

色味:木の中心は濃いブラウンで外側に向かって明るいベージュ、白とはっきり分かれ、濃淡が強い

木目:節やうねりが多い 集成材にすると色のコントラストが強くモザイク柄のよう

よく使われるテイスト:欧米アンティーク・ヴィンテージ・カフェ風

特徴・注意点:コントラストが強い木目をしているため、アカシアだけでいくつかの色が存在し、個性的な主役級の存在感があります。また、濃い色のわりにはカジュアル感も出ます。そのため、様々な場所に取り入れると圧迫感あったり、まとまりのない部屋に感じたりするので注意が必要です。

■チーク

色味:黄色から茶褐色・黄金色から飴色 天然の油分により艶がある

木目:濃い色のラインが入り美しい強めの木目がある

よく使われるテイスト:ヴィンテージ・アメリカン・ナチュラル

特徴・注意点:無垢のチークは、美しい色と質感から、木の宝石と呼ばれ、経年変化とともに深い色合いに変わり飴色へと艶も出てきます。プリントの場合は、黄色から茶色、経年変化後の、どの部分を使われているかによって印象が変わります。

■オーク

色味:黄土色からライトブラウン

木目:虎班などの模様があるが木目としてはおとなしい

よく使われるテイスト:ナチュラル・北欧・シンプルモダン

特徴・注意点:木目が目立たずおとなしいため、脇役としてどんな部屋にも合わせやすいウッドです。飽きのこないシンプルな部屋にしたい場合や、トイレなど比較的狭い空間に取り入れたい場合は圧迫感が出ないのでおススメです。

2. ウッドを上手に取り入れてオシャレな部屋にするポイント

それぞれのウッドの特徴を理解したうえで、実際に部屋の中に取り入れる場合、どんな点に注意するとオシャレな部屋にすることが出来るのでしょうか?ポイントをご紹介したいと思います。

■種類合わせのみでコーディネートするのは危険

ウッドの特徴を理解したからといって、種類のみを合わせさえすれば上手くコーディネートできると思っていると危険です。無垢材で、全て造作するのであれば問題ありませんが、既製品を使う場合は同じ種類のウッドでも建材メーカーや家具メーカーによって、色や木目が違うので注意が必要です。

例えば、ウォールナットが最も濃いブラウン、チークが明るいブラウン、といった感じに色の濃さだけで区別をつけていることもあり、木目の柄は同じ場合もあります。そのため、A社のチェリーのフローリングと、B社のチェリーのドア材は、色が違い、床とドアに統一感が無くなってしまう可能性があります。さらに、家具やキッチンなどに木目のものを取り入れると、微妙に色の違うものばかりが集まってしまい、ごちゃついた安っぽい印象を与えかねません。場合によっては、他の種類のウッドを使うよりも、微妙な違いゆえにコーディネートが難しくなってしまうこともあります。他にも、パイン材や杉材などでは、節の有無で大きく見栄えが変わります。

そのため、木目のものを取り入れる場合は、出来るだけ同じメーカー内で建材を選ぶようにしましょう。違うメーカーや、設備機器とクロス、家具などそれぞれを選ぶ必要がある場合は、種類にとらわれずに、色や木目を実際に見て確認することや、ウッドを取り入れるのは部分的にして、全ての設備や建材に取り入れないようにすることで、コーディネートの失敗を防げます。

■ウッドを主役にするか脇役にするかを決めてコーディネート

ログハウスのように、全てを木材で仕上げるのではない限り、コーディネートにおいてウッドの役割を明確にしておくことは大切です。使いたいウッドが部屋の中の主役にしたいのか、もしくは、主役となるのは他の色や素材で、ウッドは脇役にしたいのかを決めておくと、ウッドの種類や木目のデザインが選びやすくなります。

例えば、ウッド柄を主役にして、アクセントクロスや部分天井に使うのであれば、他の壁や天井、ドアはシンプルなホワイトにまとめるようにします。また、木家具を主役にしたい場合も、床を木フローリングよりも、タイルや絨毯、クッションフロアなど木とは違う素材のものを使うことで、テーブルやチェストといった家具が際立ち、主役になります。

主役として使う場合は、アカシアやチークのような大柄の木目調や濃い色のウッドを使うと重厚感が出ます。オークなどの淡い色味のウッドを主役にする場合は、出来るだけ他の部分で色の濃いものを使わないようにするか、特徴的なデザインのものを使うことで主役にも出来ます。もしくは、主役とはいえ、あえて目立たせないことでナチュラルスタイルや北欧スタイルといった、シンプルコーディネートを目指すことも出来ます。

反対に、ウッドを床やドアなど部屋のメインの内装材に使うことで、脇役にすることが出来ます。この場合、木目が強く出ているものや、大柄のものを使ってしまうと、落ち着かないコーディネートになってしまうので、気を付けましょう。

3. まとめ

建材や家具で多くの種類のウッドやウッド柄が使われているので、上手くコーディネートしなければ統一感のない残念な部屋になってしまいます。ウッドの種類や特徴を知って、色だけではなく木目のデザインも意識したうえで取り入れましょう。また、ウッド柄をプリントされたクロスや家具の場合は、ウッドのどの部分や色を使っているかで印象が違いますし、同じ種類のウッドでも建材メーカーによって色や木目が違います。そのため、しっかり確認したうえでコーディネートすることが大事です。さらに、コーディネートする際には、ウッドが主役なのか、脇役なのかを事前に決めたうえで取り入れていくことで、種類や色選びが行いやすくなります。

色や木目など、ウッドの魅力的な特徴を意識したうえでオシャレな部屋にコーディネートしましょう!