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リノベーションをする時に、床や壁など内装材をコーディネートして決めることに難しさを感じる方は少なくありません。普段見慣れていない、小さなサンプルのクロスやフローリングから部屋をイメージすることは難しいからです。しかし、こんな家具を置きたい、こんなソファの似合う家にしたい、など家具であれば内装材に比べ、イメージしやすいかもしれません。そのため、置きたい家具を先に決めておくことがリノベーションでインテリアコーディネートするうえで役立つことがあります。

そんな家具の中から、今回はソファにスポットをあて、お気に入りのソファが置けるリビング、ソファが似合う家にリノベーションするポイントをご紹介したいと思います。

1.  ソファを使いやすくオシャレに置ける家にプランニング

ソファの似合う家にするためには、大前提としてソファが置ける家にする必要があります。まずは、ソファのサイズや配置の方法を考えてリノベーションのプランニングに取り入れていきましょう。

ソファサイズを考えてプランニング

ソファを部屋に配置する場合によくある失敗は、ソファ自体のサイズだけを考えて、平面図に入れてしまうことです。平面上で配置できると、確かにソファは部屋の中に入ることにはなりますが、そこに人が座ると、通路幅が無かったり、ドアの開閉の邪魔になったりするかもしれません。また、ソファを背もたれがわりに床に座る方もいらっしゃいます。テーブルやクッションなど周りの家具を置いた時に床に座るスペースがあるかどうかなど、ソファのサイズだけではなく、その周りの通路幅、導線も考慮して必要な寸法をプラスしたうえでスペースを確認するようにしましょう。

リノベーションをする家では、今まで使っていたソファを使うこともあれば、家に合わせてソファを新調する場合もあるかもしれません。持っているソファを使う場合は、サイズを測り、図面に入れてもらいましょう。新調する場合も、何人掛けのソファが欲しいかを決めて、大体のサイズのソファを図面に入れて余裕をもった配置にしておくことで、ソファを買う際の選択肢が広がります。

ソファの用途を考えた配置

配置を考える際には、ソファの用途を考えることも大事です。単純に座るため、というだけではなく、そこに座って何をするのか、という点を考えて必要な距離や高さになるように、部屋の中をコーディネートしていく必要があります。

例えば、ソファに座って、テレビを見る場合は、テレビのサイズや置き型なのか、壁掛けなのか、さらにはソファの座面の高さに合わせて、見やすい距離を考えておかなければいけません。ローソファやソファに寝転がってテレビを見ることが多いのであれば、少し低めの位置にテレビを置く方が見やすくなりますが、座面が高いソファや、ダイニングテーブルからも同じテレビを見ることが多いのであれば、高めの位置にテレビを置く方が良いかもしれません。音楽を楽しむためであれば、スピーカーとのバランスを考えて音が聞こえやすい位置、庭を見るのであれば庭が一番キレイに見える位置、キッチンで料理を作る家族とソファに座って会話を楽しむのであれば、キッチンに立っている人から見える位置など、用途によって配置場所が変わってきます。

そして、どの場合もソファに座った時の高さであることを忘れないようにしましょう。座面の高さによって変わるので、平面ではなく、実際に座った目線の高さで、周りの家具や窓との距離を確認することを意識しましょう。

2.  ソファの似合う家にリノベするには?

ソファが置ける間取りや配置にプランニングしたのであれば、次は内装と上手にコーディネートすることで、ソファが映えるオシャレな家にリノベーションすることが出来ます。ソファを中心に内装をコーディネートする時のポイントをご紹介したいと思います。

ソファを目立たせる?馴染ませる?

ソファと内装をコーディネートする際には、まず、ソファを部屋の主役のように目立たせたいか、もしくは、部屋に馴染む主張しすぎないソファにしたいかを決めましょう。

ソファを空間の主役として目立たせたいのであれば、ソファの座面に使われているカラーをアクセントカラーにして、ソファとは違う色で室内をコーディネートしましょう。例えば、赤や黄色など鮮やかな原色が使われているソファであれば、原色を避けてクロスやフローリングをナチュラル色やダーク色、グレーやホワイトなどにすることでソファを目立つ存在にすることが出来ます。ソファが白やベージュなど彩度が低く、明るい色であれば、内装をダーク色でまとめることで、目立たせることが可能です。ソファをアクセントにして目立たせることで、モダンテイストやポップなテイストにしたり、原色のファブリックが使われるミッドセンチュリーテイスト、南欧・北欧モダンテイスト、カントリーテイストの家にしたりすることが出来ます。

反対に、ソファを空間に馴染むようにコーディネートしたいのであれば、ソファに使われている色と内装材を同系色でコーディネートすれば、統一感のある雰囲気になります。ソファを含め家具が主張しすぎないコーディネートは、ナチュラルテイストやシンプルテイスト、北欧ナチュラルテイスト、カフェスタイル、などの家になります。

素材でコーディネートする!

インテリアテイストを決められない場合でも、ソファと内装の素材や色を合わせることで、統一感のあるオシャレな空間にすることが出来ます。ソファの一部に使われている素材と内装材の一部が同じ素材だったり、同じ色だったりすることで、空間に繋がりが出て、ソファの似合う空間になります。

例えば、ソファの脚やひじ置き部分の素材が黒のアイアンやシルバーのステンレスであれば、室内のドアノブや窓枠などを、同じ色や素材のものにすることで統一感が出ます。木が使われているソファであれば、同じ種類の木や色に、ドアを合わせることも出来ます。

置きたいソファが決まっている場合は、そのソファに使われている色や素材を確認したうえで、内装材を選ぶと、決めやすくなります。反対に、家に合わせてソファを選ぶ場合は、内装に使った色でも、壁や床といった大きな面ではなく、ドアノブや窓枠など、メインではない素材とソファを合わせることで、上級者のコーディネートが出来ます。

3. まとめ

家具好きな方や、室内のコーディネートに難しさを感じている方であれば、お気に入りのソファをみつけて、ソファを中心に部屋の配置やテイストをコーディネートすることで、オシャレで統一感のある部屋に仕上げることが出来ます。ソファの配置を考える際には、ソファのサイズだけではなく、周りの通路幅や導線を意識すること、ソファで何をするか、座った目線で周りの家具や壁との距離を考えてプランニングすることが大切です。また、インテリアをコーディネートする際には、ソファを目立たせたいか、馴染ませたいかで色使いを決めたり、ソファに使われている素材や色を内装材でも取り入れたりすることで、ソファの似合う家にリノベーションすることが可能です。

ソファの似合うオシャレな家にリノベーションするために、ポイントを抑えてしっかりプランニングをしましょう。