海外の家のインテリアや輸入建材などを見ていると、日本には無いデザイン性の高いオシャレな水栓が多く、日本でもオシャレな海外水栓をリフォームで取り入れる方が増えています。ネットショッピングなどで、気軽に輸入建材を買うことも出来るようになっているため、我が家にも取り入れてみたい、と思っている方もいらっしゃいますが、商品は手に入っても、工事はリフォーム会社に依頼する『施主支給』や、購入から水栓の取替え工事まで自分で行う『DIY』で、海外水栓を取り入れても大丈夫なのだろうか、と心配な方は少なくありません。

そこで今回は、海外水栓の施主支給やDIYはアリなのか、海外水栓を使ったリフォーム時の注意ポイントをご紹介したいと思います。

1. 海外水栓の施主支給やDIYには注意が必要!

結論から言うと、海外水栓の施主支給やDIYは可能です。しかし、海外水栓によるリフォームは、国内メーカーの水栓とは違う点があり、リフォームの際にトラブルにつながることがあります。どんな違いがあって、どんなトラブルを招いてしまうのか、ご説明したいと思います。

■日本品の水栓と規格が違う

水を出すという機能は同じ水栓でも、海外品と日本品の水栓では、止水栓との接続部のネジサイズと排水ヘッド部のサイズの規格が異なります。日本品のネジ規格はG1/2(外径約20.9mm・内径約18.6mm・ピッチ約1.8mm)が主流なのに対し、海外品のネジ規格はG3/4(外径約26.4mm・内径約24.1mm・ピッチ約1.8mm)が一般的なので、器具を交換するだけだから簡単に出来ると思っていても、ネジサイズが合わないために設置できなかったり、水漏れが生じたりします。日本品から海外品にリフォームする場合は特に規格サイズを確認しておきましょう。

また、水栓だけではなく、洗面ボウルが日本品か輸入品かによっても排水ヘッドが違ってきます。日本品の水栓でも洗面ボウル側が輸入品であれば、対応するサイズのものを選ばなければ、水漏れなどのトラブルの原因になってしまいます。

さらに、海外品と日本品では安全基準が異なり、日本では、日本水道協会(JWWA)もしくは、日本産業規格(JIS)の認証品でなければ水道を直結した水栓が使用できません。これは、水道法に基づいた規制です。日本で購入できる海外水栓であったとしても、基本的にはJWWA/JIS認証品ではないのが一般的です。日本で水道を直結して使用するためには、JWWA/JIS認証があるもの、もしくは変換アダプターが無ければ設置して使用することが出来ません。

個人で購入する場合は、規格とJWWA/JIS認証品かどうかを確認すること、日本の基準に対応していない場合は、変換アダプターなどで対応できるかどうかを確認することを忘れないようにしましょう。

■日本の水道と水圧が違う

各国の水圧の違いも水栓に影響があるため、違いを知っておく必要があります。

例えば、ヨーロッパでは水圧は一般的に高いため、水栓金具に器具抵抗が付いています。そのため、日本で必要水圧が確保されていない環境で使用すると、流量が確保できなかったり、本来の水栓の機能が発揮できなかったりするトラブルが起こりえます。デザイン性が良くても、水栓としての機能が十分では無ければ、使いづらいものになってしまうかもしれません。

国内メーカーの水栓や設備機器でもマンションや戸建ての上階など、水圧が低いところでは十分な機能が使えない場合があるので、高い水圧に基準が合っている海外水栓は特に注意が必要です。

水圧などの細かな知識や、確認する術が必要となることを考えると、海外水栓を使ったDIYでのリフォームは高い知識と技術が求められると言えます。

2. 海外水栓を使いたい!リフォームする時の注意ポイント

日本規格の水栓との違いがあるため、海外水栓の施主支給やDIYでの取付けには注意が必要なことは分かりましたが、オシャレな海外水栓にリフォームで取り替えて安心して使うためにはどんな点に注意すれば良いのでしょうか?リフォーム時の注意ポイントをご紹介したいと思います。

■海外水栓は正規代理店で購入する!

ネットショップなどで気軽に海外水栓を買うことが出来る時代ですが、残念ながら海外メーカーの偽物が混ざっていたり、個人輸入になるため納期までにスムーズに届かなかったり、商品に不備や初期不良があっても保証がなく、交換や修理が出来ないというショップもあり、安心して購入することが出来ない場合が少なくありません。

そのため、海外水栓を手に入れるには、ネットショップであれ実店舗であれ、商品の正規代理店で購入するようにしましょう。正規代理店であれば海外メーカーと正式な契約を結んで商品を取り扱っているため、購入後の保証や修理のサポートなども受けることが出来て安心ですし、商品によっては同じデザインでも日本市場に合わせて、日本の水道の規格や水圧に対応したものになっているものもあります。

数多くあるネットショップから本物の商品や認証品、正規代理店を探すのが大変だったり、いくつかのメーカーや商品を見て選びたいと思っていたりするのであれば、個人販売してくれる輸入建材メーカーか、輸入建材を扱うリフォーム会社で購入する方が、確実ですし、実物や施工例を見る機会も増えて安心です。

■海外水栓工事の経験値が高い業者に依頼しよう!

海外水栓は日本ではまだ一般的ではないため、国内の水道工事を行う業者さんの中にも設置経験があるという業者さんはあまり多くありません。そのため、DIYではなくプロに依頼したとしても、リフォーム会社によっては、施工が上手くいかず、施工不良による水漏れを招いてしまうケースも少なくありません。せっかく商品を正規代理店で購入して保証が付いていても取付けが上手くいかなければ意味がないので、業者選びにも注意が必要です。海外水栓を購入して施主支給を行うのであれば、海外水栓の設置工事の知識があって、経験値が高い業者に依頼する方が安心です。

輸入水栓を専門に扱っている水道屋さんや、輸入住宅のリフォームを得意としている会社、輸入建材を扱っているリフォーム会社など、設置経験や知識がある職人が工事をしてくれる会社に依頼しましょう。

そのため、依頼したいと思っているリフォーム会社に施工経験がどれぐらいあるのか確認することが大切です。また、メリットだけではなく、デメリットやお手入れの仕方など細かな情報を教えてくれるかどうかも、優良工事を行ってくれるかどうかを判断するうえで役立ちます。

さらに、水道工事を単体で行っている業者に依頼することも出来ますが、キッチンや洗面所、浴室など水回りのリフォームで行うのであれば特に、リフォーム会社に依頼する方が他の設備機器や室内のデザインとのコーディネートもしやすいうえ、ライフスタイルに合ったデザインやプランを提案してくれますし、単体で工事を依頼するより工事費用も抑えることが出来て満足度が高くなります。

3. まとめ

オシャレな海外水栓をリフォームで取り入れたいと思っている方が増えています。しかし、海外水栓は日本品と規格サイズが違ったり、海外の水圧に対応した造りになっていたりしているため、ネットショップでの購入による施主支給やDIYには高い知識と施工技術が求められてしまいます。海外水栓に、安心して確実に使えるようにリフォームしたいのであれば、正規代理店で購入して、輸入住宅のリフォームを得意としていたり、輸入建材を扱ったりしているリフォーム会社に工事を依頼することがポイントです。

海外水栓のデザイン性を楽しみながら、機能も十分に使えることを目指してリフォームしましょう。