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フローリングで、木目がキレイで自然の風合いを感じる、と思えたものが実は無垢ではなかったということがあるかもしれません。木目のプリント技術のレベルが上がっているということもありますが、プリントシートではなく、明らかに木材であるにも関わらず、無垢ではない場合があります。自然素材にこだわっていたものの見た目では違いが分からないのであれば、無垢材ではなくても良いのではないか?と考える方もいらっしゃるかもしれません。

では、無垢フローリングと一見違いが分からない素材とは、どんな種類のフローリングなのでしょうか?どんな特徴があるのか、リフォームやリノベーションの際には、どのように選べば良いのかをご紹介したいと思います。

1.  無垢に見える!?フローリングの種類とは?

木材のフローリングでも、無垢フローリングではない、突き板と挽き板と呼ばれるものがあります。木で出来ていてもどのような点に違いがあるのでしょうか?

無垢フローリングとは?

木を張り合わせていない、木を切り出して板状にしているフローリングのことを無垢フローリングと言います。一枚板で出来ているので、断面を見ても層がありません。見た目だけではなく、木のぬくもりを感じられる無垢材は、素足で歩き、寝転がりたくなるフローリングです。無垢フローリングの多くは、無塗装にすることも、自分好みにオイル塗装やガラス塗装することもできて、表面の塗装が選べるという特徴があります。

完全な自然素材である無垢は、呼吸をするので調湿効果が期待できますが、その一方で膨張や伸縮を繰り返して、反りや曲がり、割れ、隙間が出やすいというデメリットがあります。

突き板フローリングとは?

木材を薄くスライスして、木目がキレイな部分を合板の表面に化粧材として張って仕上げたものを突き板フローリングと言います。表面の化粧材は厚さ0.3㎜ほどの薄さですが、プリントではなく、本物の木が張られているため、見た目は無垢そのものです。しかし、表面が剥がれないように塗装で固めるため、木の手触りの良さは軽減してしまいます。

また、薄さゆえに0.3㎜以上の深さの傷が入ってしまうと、下の合板が見えてしまったり、表面が剥げてしまったりします。そのため、無垢フローリングとは異なり、傷や経年劣化が風合いや味とは言えない状態になってしまいます。表面だけなので、木のぬくもりも感じられず、むしろ冷たさを感じる場合もあります。

突き板フローリング(複合フローリング)とは?

突き板がスライスされるのに対し、挽き板は電動のこぎりの刃で切り出した板を合板の表面に張り合わせたフローリングのことを言います。切り出しているので、2㎜ほどと、表面の板は突き板よりも厚みがあります。そのため、突き板に比べ無垢らしさがアップします。

また、厚みがあるため、傷が入っても下地が見えにくく、木の経年変化も無垢フローリングのように味わえるというメリットがあります。しかも、一枚板ではないので、無垢材よりも反りや伸縮が抑えられます。

2.  リフォームやリノベーションでのフローリングの選び方

無垢・突き板・挽き板、それぞれのフローリングの特徴を理解したところで、実際にリフォームやリノベーションの際には、どのように自分の理想に合わせた選び方が出来るでしょうか?どんな方にどの種類がおススメか、ご紹介したいと思います。

シックハウス症候群やアレルギー体質であれば無垢一択

シックハウス症候群や、ハウスダストなどのアレルギーがある方は、健康を守るために、化学物質を使っていない建材を活用したリフォームやリノベーションがおススメです。

突き板や挽き板のフローリングは、表面上は木ですが、合板に張り合わせているため、接着剤が使われています。また、大量生産される突き板フローリングは特に、表面の塗装も自然のオイルやワックスのものは少なく、少なからずアレルギー物質が入ってしまします。

その点、無垢フローリングであれば、一枚板なのでフローリング材そのものに接着剤が使われていません。床に張っていく際にも、体に優しい素材を選ぶことが出来ます。また、無塗装にしたり、自然塗料を選んだりと、塗装の種類をこだわって選ぶことも出来て安心です。健康を守るために自然素材でリフォームやリノベーションをしたいと思っているのであれば、無垢フローリングを選びましょう。

見た目重視!でも費用を抑えたいのであれば突き板

木の見た目にはこだわりたいものの、リフォーム費用を抑えたいという方であれば、無垢フローリングよりも大量生産が出来て安価な特徴がある、突き板フローリングがおススメです。同じように、表面上無垢の挽き板の場合は、価格の点では無垢と大差なく、突き板ほど安価ではありません。

突き板フローリングは、薄さゆえに傷つかないように注意が必要ですが、無垢のように反りや割れもないので、大がかりなメンテナンスも必要ありません。

さらに、無垢材は一枚一枚の木目や色など、唯一無二の風合いを楽しめる良さがある一方で、思っていた感じと違ったと後悔を抱く方もいらっしゃいます。その点、突き板であれば均一の見た目にスライスされ、メーカーのサンプルやショールームで確認したままの素材を使えるため、工事後がイメージしやすく安心というメリットもあります。

3. まとめ

表面上の見た目では、自然の木目を感じられるフローリングでも、一枚板で出来た無垢フローリングではなく、木材を0.3㎜ほどにスライスした仕上げ材を合板に張った突き板フローリングや、電動のこぎりで2㎜ほどの厚さに切り出した仕上げ材を合板に張った挽き板フローリングの場合があります。表面的には大差ないように思えても、値段や温もり、完全な自然素材なのか、メンテナンス方法などの違いがあります。

フローリングの種類や特徴をよく理解したうえで、予算や見た目、好みに合った素材を選びましょう。