オシャレなリビングにはソファがセットと言っても良いほど、リビングの定番家具でもあり、オシャレな空間を作るアイテムになっています。しかし、上手にコーディネートしなければソファがあることでむしろ圧迫感を感じたり、使いにくいリビングになってしまったりします。特にダイニングとワンフロアになっているリビングダイニングでは、家具やモノが増えるのでコーディネートに難しさを感じる方は少なくありません。
そこで今回は、リフォームやリノベーションの際に、ソファの似合うリビングダイニングを作るためのコツや注意点をご紹介したいと思います。
1.ソファが映えるリビングダイニングの広さは?
リノベーションでリビングダイニングにソファを置くことを前提に間取りを考える際には、どのぐらいの広さが必要なのでしょうか?家具のレイアウトのポイントを含めご説明したいと思います。
何人掛けのソファを置きたいかで広さを決める
部屋の広さに合わせてソファのサイズを決めることも出来ますが、オシャレなソファを置いてソファが映えるリビングにしたい場合や、家族の人数を考えてリビングでリラックスするにはこれぐらいの大きさのソファが欲しいと分かっている場合は、お気に入りのソファを見つけたうえで、リフォームで必要なリビングダイニングの広さを確保した方が、より居心地の良いオシャレな空間を作りだすことが出来ます。
リビングダイニングのカタチや家具の量、ドアや窓の配置にもよりますが、一般的にソファのサイズに合うリビングダイニングの広さは下記の通りです。
・3~4人掛け(2~3m程):20畳程 L型のソファやオットマン付きなどもゆっくりと置けます
・2~3人掛け(1.4~2m程):15畳程
リビングだけの空間であれば家具もそれほど多くないので、6畳程のスペースがあれば2人掛けのソファはゆっくりと置けるかもしれませんが、最近はダイニングやキッチンと一緒になったLDKのワンルームが主流です。ダイニング部分に4人掛けのダイニングテーブルを置いて通路幅を確保すると、ダイニングだけでも6畳ぐらいの空間が必要となるので、リビングダイニングでは12畳以上必要と言えます。
10畳以下のリビングダイニングでもソファは置ける!?
大きなソファを、ゆとりをもって配置できると広く開放的なリビングダイニングの雰囲気を作り出すことが出来てソファの映える家としては理想的ですが、10畳以下のリビングダイニングであってもソファをオシャレに配置することは出来ます。
例えば、ソファを1.5人掛け(140㎝程)の小ぶりのものにしたり、ソファとオットマンを組み合わせたり、1人掛けタイプのソファを2箇所にわけて配置したりすれば場所をとらないので置けるかもしれません。また、2人掛け(140㎝程)以上のものでも背もたれのないベンチデザインを選べば圧迫感を防げます。
さらに、大きなソファをリビングとダイニングをゾーン分けするように境に置くと存在感が大きく通路も狭くなってしまうかもしれませんが、壁際に寄せて置くことが出来れば部屋中央のスペースは広くとれます。ゾーン分けするうえでソファを使う場合は、ソファの前後に通路をとらず、キャビネットなどと背中合わせにして置くことで他の家具を配置する場所も奪われずにすみますし、部屋の中央にソファを置くことも出来ます。1人掛けソファであれば、部屋の角に斜めに置くことで場所もとらないうえに、オシャレに飾れます。壁際にソファをレイアウトする予定であれば、リフォームの際に窓の高さをソファと緩衝しない高さにしたり、ドアの位置を考えて壁面が広くとれるように配置したりすることが大切です。
ソファを置くことを優先的に考えるのであれば、ダイニングにダイニングテーブルを置かず、カウンターテーブルなどのコンパクトな家具を使ってダイニング部分を広くとらないようにすることによっても、リビング側にソファを置くスペースを確保することが出来ます。その点でも、リビングを独立した部屋にせずに、リビングダイニングのひとつづきの部屋にする方がレイアウトの幅が広がります。
2.ソファに合わせてリビングダイニングをコーディネートする方法
ソファを置ける充分な広さや使いやすいレイアウトが決まったのであれば、次はソファと内装材をコーディネートすることが大事です。オシャレなリビングダイニングを作るうえで、どのような点を注意してソファと内装材をコーディネートすると良いのかポイントをご紹介したいと思います。
柄モノソファはシンプルな内装とコーディネート
赤や黄色、チェックや花柄といったアクセントになる色や柄をソファに選ぶことによって、リビングダイニングを彩る存在感のあるソファにすることが出来ます。しかし、ソファに柄モノや原色のモノを選んだのであれば、内装をシンプルなデザインや色で仕上げなければゴチャついた雰囲気になってしまうので注意が必要です。
特に、テレビの背面の壁をアクセントウォールにするためにその部分だけ色や柄の違うクロスを張ったり、タイルを張ったりすることがあります。面積が広い部分なので、アクセントウォールの主張が激しいと、ソファよりも目立ってしまったり、バランスが悪くなってしまったりします。アクセントウォール以外にも、大きな窓がある家は、カーテンの色柄にも注意が必要です。
ソファなのか、壁なのか、カーテンなのか、どこにアクセントを設けたいのかを決めたうえで色を決めていきましょう。アクセントウォールを設けたい場合は、ソファをシンプルなものにするか、ソファと同系色でまとめることで統一感が出てゴチャついた印象を避けられます。
ソファの素材でコーディネート
ソファをオシャレにコーディネートするうえでサイズ感だけではなく、色や素材もコーディネートすることが大事です。リビングダイニングの目指すテイストに合わせてソファや内装材の色や素材を決めると統一感のある部屋になります。
例えば、北欧テイストの部屋にするのであれば、無垢フローリングや塗り壁、パステルカラーのクロスといった柔らかで自然の温もりを感じられる素材で内装を仕上げるので、ソファも白やパステルカラー、グレーといった淡い色のファブリック素材に、ナチュラルな木脚を組み合わせたソファが似合います。
インダストリアルテイストやブルックリンスタイルであれば、経年変化で味わいの出るレザー素材など、テイストに合わせることで、主役級のソファになります。
3. まとめ
ソファが似合うオシャレなリビングダイニングにリフォームするためには、ソファがゆっくりと置ける広さを確保することが重要です。3~4人掛けやL型の大きめのソファを置くのであれば20畳程、2~3人掛けのソファであれば15畳程の広さがあるとゆっくり置けます。10畳程のリビングダイニングであっても、小ぶりのソファを選んだり、壁際にレイアウトしたり、ダイニングテーブルをカウンターテーブルにすることによってソファを置くことが可能です。リフォームやリノベーションを行う際には、部屋とソファのサイズ感以外にも、テイストを合わせて色や素材、アクセントにする部分を決めることによって統一感のある空間に出来ます。
ポイントを抑えて、好みのソファが映えるオシャレなリビングダイニングにリフォームしてみてはいかがでしょうか?