春が近づき、少しずつ暖かく過ごしやすい季節になります。同時に、今からの時期は外出が増えたり、日中窓を開けて過ごすお宅も増えたりするため、泥棒が増える季節と言われています。財産や家、家族の命を守るために、泥棒に入られないことはもちろん、そもそも入りにくい家と認識させ、泥棒に狙われない家にしておくことで防犯対策が出来ます。
本格的に春・夏になる前に、泥棒に狙われにくい家にしておくために何が出来るのか、対策をご紹介したいと思います。
1.泥棒に「入りにくい!」と思わせるエクステリアにする!
具体的に泥棒に入られないようにするために、どんな家にすると良いのでしょうか?入りにくいと思わせて、そもそもターゲットにならない家にすることが重要です。ここでは家の外構部分、エクステリアに注目してポイントをご紹介したいと思います。
音や明かりで侵入を防ぐ
泥棒は出来るだけ目立たず、誰にも気付かれないように侵入したいと思っています。ですから、家に入ろうとする時に音が鳴ったり明かりが付いたりすることで侵入し辛い家にすることが出来ます。
例えば、通りに面した玄関側は目立つので、庭の通路を通って家の裏手に回る泥棒の侵入を防ぐために、通路部分や庭先に砂利を敷いて音が鳴るようにすることが出来ます。明らかに砂利が敷いてあると、音が鳴ることが分かるので、入り辛く感じます。また、玄関や勝手口、窓付近に人感センサー付きライトを設置して明るくなるようにしておけば、泥棒はビックリして侵入を諦めるかもしれません。タイマー式やフラッシュタイプ、アラーム音で警告出来るタイプもあります。人感センサー付きのライトであれば、夜の侵入を防ぐ点で効果的なだけではなく、外出時や帰宅時に両手がふさがっていてもスイッチを点ける必要がないので便利なうえに、付け忘れや消し忘れ、夜中点けっぱなしになるのを防げるので電気代の節約にもなります。
侵入足場を作らない!
泥棒の中には、留守を狙うのではなく、あえて人が家の中に居る時に侵入してくるケースもあります。泥棒と居合わせる危険が高まらないように、特に2階への侵入経路や足場を作らないということは大切です。
例えば、ベランダや窓から侵入しやすい位置に、エアコンの室外機や給湯器、カーポートの屋根があると容易に侵入出来ます。物置や雨樋の位置にも注意が必要です。
また、塀や窓の近くに大きな木があると登りやすくなるので、木を植える時には位置を考えること、既に木がある場合でも、枝を落としたり高くならないように剪定したりして侵入経路にならないように対策をしましょう。定期的に木を剪定しておくことは、防犯を意識していることの証明や、泥棒が身を隠す死角となるような場所を作らないという点でも効果的です。
2.セキュリティを高める防犯リフォームとは?
エクステリア以外にも、防犯リフォームによってセキュリティを高めることが可能です。どんな防犯リフォームが効果的かご紹介したいと思います。
割れない窓・割りにくい窓で防犯
泥棒が「入りにくい!」と思って、ターゲットにされない家にするのがベストですが、中には窓を割って強行突破しようとするケースもあります。それを防ぐためには、入り辛い窓や割りにくくて侵入までに時間がかかる窓にしておくことが効果的です。
例えば、窓の開閉方法が引違いではなく、ルーバータイプや突き出しタイプであれば、入り辛くなります。通り抜けるスペースが確保できない、小窓や細長いサイズの窓を採用することも出来るかもしれません。
また、大きな窓や出入りをする掃き出し窓であれば、防犯ガラスにしたり、内窓を設けて開閉に時間がかかるようにしたりすることで、窓からの侵入を防げます。これらの対策は、家の中の気密性や断熱性を上げるうえでも効果的なので、断熱リフォームの際に、窓ガラスの種類や鍵の種類など防犯面も意識することで、一石二鳥になります。
セキュリティが高い設備機器で便利に安全に!
家のセキュリティを強化するために、セキュリティ会社と契約して防犯カメラや警報器を設置することもできますが、家の設備機器にセキュリティが高いものを採用するだけでも効果があります。
例えば、玄関ドアをリフォームして、玄関からのピッキングによる侵入を防ぐ、シリンダーキーのツーロックタイプを採用することが出来るかもしれません。また、電池鍵や電気鍵の電動タイプもあり、ボタンやリモコンで操作するタイプのカギもセキュリティ対策として効果的です。
さらに、テレビモニター付きドアホンにして来客者を確認出来るようにすることはもちろん、最近は留守中の録画や録音ができる機能付きのものもあるので、怪しいと思ったらすぐに証拠を残したりすることが出来ます。SDカードで保存出来るタイプを使えば、離れて住んでいる高齢の両親の家の来客者なども、訪問時にまとめて確認出来て安心です。
また、泥棒の中には郵便物を物色して事前に住人の情報を得ようとする人もいます。プライバシーを守るためにも、鍵がかかるタイプのポストを使いましょう。また、郵便物が溜まっていると留守にしていることが分かりやすくなってしまうので、家族が多いお宅などでは特に大きめのポストで郵便物が溢れず、しっかり納まるようなサイズを選ぶことも効果的です。宅配便の置き配を依頼する際にも、玄関アプローチに直接置く方法では不在をアピールしているようなものなので、宅配ボックスを設けて荷物が隠れるようにしましょう。
3. まとめ
過ごしやすくなる春から泥棒が増えます。泥棒に入られない家、そもそもターゲットに出来ないと思わせる家にしましょう。庭に砂利を敷いて音が鳴るようにしたり、人感センサー付きのライトをドアや窓まわりに設置したりするなら、目立たず入ろうとする泥棒の意気を挫くことが出来ます。また、2階への侵入経路となる足場を作らないように、室外機や給湯器、物置などの位置を考えること、木を定期的に剪定することも効果的です。さらに、防犯ガラスや、セキュリティが高いドアやポストを採用した防犯リフォームを行うことも出来ます。
過ごしやすくなる季節に入る前に防犯対策を行い、快適な暮らしを守りましょう!