家は、内装のコーディネート次第でオシャレにもダサい部屋にもなります。そのため、どんな内装材を使うのか、どのように組み合わせるかをしっかりプランニングしたうえでリフォームやリノベーションをすることは大事です。様々な内装材やコーディネート方法がありますが、その中でも、オシャレな家で取り入れられているアクセントクロスやアクセントウォールは人気の方法です。
しかし、アクセントクロスも上手に取り入れなければオシャレな家になるとは限りません。どのように取り入れることでオシャレな部屋にすることが出来るのでしょうか?ポイントと注意点をご紹介したいと思います。
1. アクセントウォールでダサくなる!?
オシャレな家で使われているアクセントクロスやアクセントウォールとは何でしょうか?アクセントクロスを選んで、後悔したという方もいらっしゃいます。その理由や対策についてご紹介いたします。
アクセントクロス・アクセントウォールとは?
アクセントクロスとは、部屋や空間の一面に周りの壁とは違う柄や色のクロスを取り入れることでアクセントを設けることを指します。
アクセントを付ける内装材はクロスだけではありません。例えば、ベースはクロスでアクセントにしたい部分だけをタイルや木板にしたり、塗り壁にしたり、素材を変えてアクセントを付けることも出来ます。そのため、壁(ウォール)にアクセントを付けるということで、アクセントクロスも含めアクセント部分を『アクセントウォール』と呼ぶこともあります。
アクセントウォールでダサくなることもある!?
アクセントクロス・アクセントウォール=オシャレな、というイメージを持っておられる方は多いですが、残念ながらアクセントを付ければ必然的にオシャレになるというわけではないので注意が必要です。
アクセント部分のカラーやデザイン選びも重要ですが、内装材、家そのものに個性やデザイン性を持たせるということは、インテリアをシンプルにしなければ、家具やファブリック次第でごちゃごちゃした、まとまりのない部屋になってしまい、オシャレどころか、ダサい部屋になってしまうことがあります。
クロスだけを選ぶのではなく、家具や小物など、部屋全体を含めたコーディネートをすることが大切です。不安な場合は、コーディネートに失敗しないようにリフォーム会社やコーディネーターの意見を聞いたり、クロスメーカーのカタログやショールームのコーディネートを参考にしたりしましょう。
また、色相や明度、彩度など色の組み合わせには、基本的なルールがあるので、ルールに沿って決めることで奇抜にならないような組み合わせや、インテリアテイストに沿った組み合わせにすることが出来ます。アクセントクロスを決める、という探し方やコーディネート方法ではなく、目指したいテイストをまず決めて、そのテイストに使われる色や連想させる色をアクセントカラーにすることで、コーディネートしやすくなります。
2. アクセントはどこにするのがベスト?
アクセントにする色やデザイン、素材が決まったところで、どこに張るとオシャレになるのでしょうか?オシャレにアクセントを付けるポイントやおススメの場所をご紹介したいと思います。
どんな部屋にしたいかでアクセントを変える!
アクセントを付けることは、コーディネートによってオシャレな印象を与える以外の視覚効果が期待できます。例えば、アクセントによって、部屋を広く見せたり、明るく見せたり、天井を高く見せたり、シャープな雰囲気を出したりすることが可能です。そして、それは色やデザインだけではなく、アクセントを付ける場所によっても、効果が変わります。
例えば、長方形の部屋で広く奥行きがあるように見せるのであれば、長手方向の壁にアクセントを設けましょう。天井を高く見せたいのであれば、短手方向の壁にアクセントを設ける方が天井は高く感じます。シャープな印象を与えるのも、短手方向にアクセントを設ける場合です。また、ペニンシュラキッチンであれば、キッチンの奥行きと同じ幅でアクセントを付けたり、テーブルや家具のサイズに合わせてアクセントを付けたりすることで、設備機器や家具が大きく見えたり、スッキリした印象になったりします。
また、アクセントを壁にではなく、天井に付けるケースもあります。例えば、下がり天井部分をあえてカラーを変えて、空間の雰囲気を変えたり、寝室などでは、寝ていることが多いので、その状態で目に入る天井部分だけを、壁面とは違うカラーのクロスや、木板にしたりすることでアクセントを付けることが出来ます。
そのため、アクセントを付ける場所を考える際には、どんな部屋にしたいか、どんな風に見せたいか、他の視覚効果が得られないかも踏まえたうえで、家具のレイアウトもセットで決めましょう。
アクセントは飽きがこないか心配!?
家をオシャレにアクセントを付けたいけど、いつか飽きてしまうのではないか、周りの家具や持ち物と合わないのではないか、と不安な方もいらっしゃいます。その場合は、部屋の壁の一面ではなく、小さな部分でアクセントウォールを楽しむことが出来ます。
例えば、壁厚を活用した飾り棚があるニッチの中だけや、キッチンの背面収納の上部の壁だけであれば、面積が少ないうえ、周りの家具が大きく変わることもないので、合わせやすく心配になりません。また、模様替えのないトイレであれば、将来的に変わってしまう、ごちゃごちゃしてしまう、という不安がありません。しかし、毎日使うところで上手くコーディネートできるか心配という方であれば、オープン収納の棚の背面の壁がおススメです。合わない気がすると思う場合や、好みが変わった場合でも、収納するものや扉を付けることで隠すことが出来るので安心です。小さな部屋や空間から挑戦して、クロスの張替えやリフォームのタイミングで、アクセントの面積や場所を増やしてみるのもおススメです。
3. まとめ
壁の一部分にアクセントを設けるアクセントクロスやアクセントウォールで、家をオシャレにコーディネートすることが出来ます。しかし、インテリアテイストや、色や素材の組み合わせ、アクセントの場所をしっかり考えたうえでコーディネートしなければ、オシャレどころか、ダサい家になってしまうので注意が必要です。また、オシャレな見た目だけではなく、他にも視覚効果が得られる場所にアクセントを設けることで、さらにお気に入りの空間にすることが出来ます。コーディネートに自信がない場合は、ニッチやトイレ、収納棚の背面などの比較的小さなところで挑戦したり、プロの意見を参考にしたりましましょう。
アクセントクロスやアクセントウォールを上手に取り入れて、オシャレな家、お気に入りの家へのリフォームを楽しみましょう。