1疲れを癒すバスルームは、快適な機能があることは勿論のこと、視覚の点でも心地良いお気に入りの空間にしたいものです。快適な浴室にするためには、システムバスが良いのではないか、とかオシャレな浴室にするためには、在来工法で作るべきなのではないか、と思うかもしれませんが、バスルーム水栓にこだわるだけでも理想の浴室に出来るかもしれません。

そこで今回は、オシャレで快適な浴室にするうえで、バスルーム水栓をどのように選ぶと良いのかをご説明したいと思います。

1.システムバスでも在来浴室でも水栓を楽しもう!

システムバスでも在来工法の浴室でも、バスルーム水栓を選ぶことでオリジナリティを出したり、使い勝手を良くしたりすることが可能です。水栓選びに、どんな選択肢があるのか、ご紹介したいと思います。

シャワー水栓でオシャレに心地良く!

バスルーム水栓の中で、特に使い勝手や見た目に大きく影響する部分として、シャワー水栓があります。在来工法の浴室であれば、国内外問わず好みのメーカーから、好みの水栓を選ぶことが出来ます。システムバスであっても、グレードによってデザインや機能が違ったり、オプションで好みのシャワー水栓に変更したりすることが出来るためこだわることが可能です。

例えば、浴槽に浸かることが少なくシャワー浴が中心の方の中には、一般的に設置されているハンドシャワーとは別に固定タイプを天井に固定して、体全体にかかるような広い面積で浴びることが出来るオーバーヘッドシャワーを採用する方が増えています。オーバーヘッドシャワーはモダンな雰囲気でデザイン性の高さも人気です。

さらに、多機能シャワーとして、ボディーシャワーやフットシャワーなど部分的に特化したタイプ、ミストタイプ、マッサージ機能付きなどがあり、自分にあった機能付きのシャワー水栓を選ぶことで、快適なバスタイムにすることが出来るかもしれません。

介護や育児の面からも、桶を使って体を流すよりも、シャワー水栓があることでラクになるだけではなく、多機能シャワーを選ぶことで、座ったままで安全に入浴出来たり、微細な泡粒で石けんを使わずに汚れを落とせたり、衛生管理の点でも効果的で注目されています。

バスタブ水栓で便利に!

湯はり、追い炊き機能が付いている最近のシステムバスの中には、浴槽用の蛇口、バスタブ水栓が付いていないタイプも増えています。バスタブ周りがスッキリとするうえに、蛇口周りの掃除の手間がなくなるというメリットがあり人気です。

しかし、あえてバスタブ水栓付きを選ぶことにもメリットがあります。例えば、少しだけ浴槽にお湯を足したい時や、水を入れて温度の調整したい時は、シャワー水栓よりも、バスタブ水栓がある方がダイレクトに入れることが出来るので便利です。

バス水栓タイプにもお湯はりの際に自動的に止水出来る、定量市水機能付きのものがあるため、自動お湯はりが行えます。また、調整ハンドルで温度設定が出来るサーモスタット機能付きのタイプを選べば、安定したお湯が出せて便利です。どちらの機能も兼ね備えているバスタブ水栓もあるので、どんな機能があると便利か、確認しつつ選びましょう。

2.バス水栓で浴室をコーディネート

水栓ひとつで浴室を快適かつ雰囲気を大きく変えることが出来ますが、在来工法の浴室であれば、さらに浴槽や壁や床と水栓をコーディネートすることで、理想の空間に出来ます。具体的に水栓を使ってどのようにコーディネートすることが出来るのか、ここでは2つのスタイルをご紹介したいと思います。

モダンスタイルなら壁付けタイプ

バスタブ水栓には、大きく分けて浴槽のふちやカウンターに設置する『デッキタイプ』と、壁に設置する『壁付けタイプ』、床から水栓だけを単独で設置する『フリースタンディングタイプ』の3つがあります。

システムバスのバスタブ水栓ではデッキタイプが一般的ですが、在来工法で作るバスルームでモダンスタイルにしたいのであれば、壁付けタイプがおススメです。壁に設置することで、浴槽周りがシンプルになり、スッキリとしたモダンな空間になります。

シルバー素材の壁付け水栓を選んでシンプルモダンにコーディネートすることも出来ますし、アクセントを付けたいのであれば、タイルや浴槽を白でコーディネートし、水栓部分に赤や黄色、黒といったカラーを取り入れることで、オリジナリティ溢れるモダンなバスルームに仕上げることも可能です。

海外スタイルならフリースタンディングタイプ

オシャレな浴室にするために、タイル張りの浴室内に、置き型の浴槽を置く、海外スタイルやホテルライクな雰囲気を取り入れる方は少なくありません。

海外スタイルの浴室にしたいのであれば、フリースタンディング水栓が似合います。シャワーとセットになっているタイプも多く、海外商品を含めるとバリエーションが豊富なので浴槽の形状に合わせて、デザインを選ぶことが出来ます。

例えば、猫足のバスタブであれば、ゴールド色で曲線のあるデザインを選んだり、シンプルで直線的なモダンなバスタブであれば、チタンやシルバー、ブラック色でスッキリとしたデザインの水栓を選んだりすることで、浴室全体をコーディネートでき、オシャレな空間になります。

3. まとめ

快適さを求めるならシステムバスに、オシャレさを求めるなら在来工法の浴室に、と選択肢が限られるような気がするかもしれませんが、バス水栓にこだわることで、システムバスでも在来工法の浴室でも、快適さとオシャレさを兼ね備えた浴室にすることが可能です。介護や育児のことを考えて、多機能シャワーを取り入れたり、お湯の温度や量の調整がしやすいようにバスタブ水栓を設置したりすることが出来るかもしれません。また、バスタブ水栓を選ぶ際には、モダンスタイルなら壁付け水栓、海外スタイルやホテルライクにするなら置き型浴槽にフリースタンディング水栓を選ぶなど、お気に入りのテイストに合わせてデザインや色をコーディネートすることも可能です。

オシャレで快適な浴室を目指してバスルーム水栓にこだわってみるのはいかがでしょうか。