LDKをリノベーションする時に、収納は業者に依頼をして空間を確保したり、造作してもらったりしておくほうが良いのか、それとも既製品の家具を置くだけでも良いのか、どこまで収納を作り込むかを悩む方は少なくありません。既製品と造作では、使い勝手にも違いが出ますし、既製品であればリフォーム後、造作であればリフォーム前と、どんなものにするか、プランをしっかり考えるタイミングや期間も変わります。商品代を支払うタイミングも変わるので、早い段階で決めておく必要があります。

では、LDK内の収納は既製品の家具を設置するのと造作するのでは、どちらが良いのでしょうか?それぞれのメリットや、造作がおススメの場所をご紹介したいと思います。

1. 既製品家具と造作収納それぞれのメリットとは?

既製品家具と造作収納、どちらにもメリットもあればデメリットもあります。両面を知って選ぶことで、リフォームの際の後悔を軽減することが出来ます。どんな違いがあるか、既製品を購入した場合と造作した場合のそれぞれを比較したときに、メリットとなることをピックアップしてご説明したいと思います。

■既製品家具のメリットとは?

・移動・撤去が簡単:既製品家具の最大のメリットとも言えるのが、移動や撤去が比較的簡単に行えるため間取りの自由度が高くなるという点です。模様替えを定期的に行いたい方や、近い将来に家族構成に変化があることが分かっている方などは、既製品家具の方が移動させたり、買い替えたりが出来て便利です。

また量販店で購入すれば、比較的簡単に手に入れることが出来るので、造作のように工期を待つ必要もありません。

・価格が手ごろ:造作収納の場合は、材料費と大工さんや家具屋さんの工賃の両面がかかるため、こだわればこだわるほど金額が高くなってしまいます。それに対し、既製品の家具は手ごろな価格のものもあり、価格の選択肢が広いというメリットがあります。ネットや家具量販店など、サイズやグレードに合わせて自分で選ぶことが出来るため、多くの方が予算内に収めやすいと感じています。

また、リフォームの場合は、リフォーム費用が予算オーバーした時は、とりあえず今使っている家具を使って、費用が貯まってから購入するという代用策も可能です。

・完成品が確認できる:造作の場合は、図面や3D画像でイメージを確認することは出来ますが、完成すると、思っていた雰囲気や品質と違うということがあります。その点、既製品は既にある商品なので、完成品の色や品質、デザインなどを実際に確認出来て安心です。

■造作した場合のメリットとは?

・サイズや仕様がピッタリ:造作であれば家や部屋のサイズにピッタリ合わせた収納にすることが出来ます。また、収納したいモノのサイズや容量に合わせて造ることも出来るので、部屋にデッドスペースが出来ることを防げます。

さらに、高さやサイズなど、使う人の身長や動きに合った仕様に出来るのも造作のメリットです。そのため、使い勝手が良く、片付けやすい収納につながります。

・内装に合ったデザインや素材が使える:内装に使った木材やクロスなどを使って造作することで、部屋全体のインテリアコーディネートに統一感が出ます。特に、木柄や色があるものは、既製品家具の微妙な色の違いで、ダサい部屋になってしまう可能性があるので、インテリアにこだわりたい方や、生活感を無くしたホテルライクやモダンテイストにしたい場合などは特に造作がおススメです。

・DIYを楽しめる:造作であれば、リフォームでスペースだけを確保しておいて、リフォーム後に自分のペースでDIYを楽しむということも出来ます。DIYであれば愛着もわきます。

既製品家具と違うのは、棚を設置したり、造作家具を設置したりするために、壁や床に事前に補強や下地を入れておくべき部分もあるので、リフォーム時に造作収納をDIYすることを伝えておく必要があります。しっかり固定出来るようにしておくことで、造作のメリットとも言える、地震などの災害時に倒れてくる危険も軽減できます。

2. LDK内で造作収納がおススメなのはどこ?

既製品家具と造作収納それぞれのメリットを把握できましたが、どこを造作収納にすればメリットを最大限に生かせるのでしょうか?LDK内の収納で造作がおススメな場所を2か所ご紹介したいと思います。

■移動がないパントリーは造作で!

食品や調理家電など、キッチン専用の収納であるパントリーの場所は、家事のしやすさ、家事動線に大きく影響します。家事動線を良くするためには、キッチンの最も近い場所にレイアウトする必要がありますが、これは間取りが変わらない限り、家族構成やライフスタイルが変わっても、基本的に模様替えなど、移動することがありません。そのため、パントリーは造作する方が、メリットを生かせる場所と言えます。

しかも、パントリー内に収納するモノはサイズが違うものや、生活感が出るものも多いため、隠してしまう方が片付いたLDKになります。造作する場合は、造作家具よりも、パントリーとして間取り内にスペースを確保して、内部には様々なサイズのモノに対応できるように可動棚を設置することで、パントリー内のデッドスペースを防ぐことが出来ます。

■キッチンカウンター下はサイズ調整が可能な造作で!

パントリーと同様に、リフォームで間取りや設備機器が変わらない限り移動が無いのが対面キッチンカウンター下の部分に設ける収納です。奥行20~30cm程と狭いのが一般的なので、既製品家具では、ピッタリのサイズが見つからず、高さにデッドスペースが出来たり、奥行きが合わずカウンターより飛び出してしまったりしてしまいます。その点、デッドスペースになりやすい部分を活かして収納が出来る、造作がもってこいです。

カウンターの奥行が広ければ、扉を設けることも出来ますが、狭い場合はオープン棚になるため、LDK内で目立つ部分にもなります。そのため、造作のメリットを生かして、フローリング材やキッチンのカウンター材などと上手くコーディネートして、統一感が出るようにしましょう。

扉付きで隠す収納にしたい場合は、あえてカウンターの奥行を広げるなど、収納部分に合わせてカウンターを造ることが出来るのも造作の良さです。

3. まとめ

LDK内の収納は、既製品家具を設置するか、造作収納にするか選択肢があります。既製品家具であれば、移動や撤去が簡単で間取りに自由度が広がりますし、手ごろな価格のものが多いことや、完成品があるのでデザインや色、品質が確認できて安心というメリットがあります。造作収納であれば、部屋や収納するモノ、使う人にピッタリ合ったサイズや仕様に出来ることや、LDK内のインテリアコーディネートに統一感が出ること、DIYを楽しむことが出来るというメリットがあります。基本的に移動がないパントリーやキッチンカウンター下の収納は特に、造作のメリットを最大限に生かすことが出来ます。

自分の暮らし方や使い勝手に、既製品家具と造作収納のどちらが良いのか、メリットとデメリットをしっかり検討して決めましょう。