リノベーションが家を長く住むため、中古物件をマイホームにするうえでのひとつの方法として、一般的になってきています。そんなリノベーションですが、リノベーション会社の中には、デザインリノベーションに特化している、とうたっている会社もあります。
そのため、リノベーションとデザインリノベーションって、何が違うのか疑問に思われる方もいらっしゃいます。
漠然とリノベーションという言葉や、やることは分かっていても、デザインリノベーションとは何が違うか分からないという方は少なくありません。また、違いを知っていることは、リノベーションを行ううえで何か関係があるのでしょうか?
1.デザインリノベーションとリノベーションの違いとは?
デザインリノベーションとは、一般的に聞くリノベーションと何が違うのでしょうか?違いや、違いを知ることのメリットについてご紹介したいと思います。
デザイン性に関係しないリノベーションもある!
リノベーションという言葉を聞くだけでオシャレな家をイメージする方がいらっしゃいます。しかし、実際にリノベーション施工例を見ると、新築のようでキレイではあっても、センスの良さやオシャレさを感じない場合があるかもしれません。これは、単純に好みの違いというだけの問題ではありません。リノベーションだからオシャレになる、デザイン性が良いというわけではないからです。
そもそもリノベーションとは、新しいものに交換したり壊れている部分を直したりするリフォームとは違い、新たな価値を生み出すための工事です。プラスされる価値は、家や人によって違います。リノベーションには、設備機器の機能がアップしたり、間取りを変えて、家族の暮らしに合うのものにしたり、増築や庭を広げて使いやすくしたりすることが含まれます。しかし、これらのリノベーションはデザイン性が必ずしも関係しているわけではありません。
リノベーションの中でも、デザイン面での価値を上げること、デザイン性にこだわってデザイナーズ住宅として物件の価値を上げることなどを、デザインリノベーションと言います。そのためデザインリノベーションは、リノベーションという大きなくくりの中の、ひとつの種類と言えます。デザインリノベーション以外にも、柱や梁だけを残して間取りを大きく変えるスケルトンリノベーションや、水回りに特化した水回りリノベーション、部分的に行う部分リノベーション・セミリノベーションなどがあります。
違いを知るとよりリノベーションに満足できる!
デザインリノベーションがリノベーションの種類のひとつであることを知っているなら、自分や家にあったリノベーション会社を探す点で役立ちます。また、どんな家にするためにリノベーションしたいかをイメージする助けにもなります。
好みのインテリアテイストにコーディネートしたいという方や、せっかくオーダーメイドでリノベーションするなら人と一緒は嫌、個性を楽しみたいという方、オシャレな家に住みたいと思っているという方、家で好きな物に囲まれて癒されたい、安心感のある空間にしたい方などは、リノベーションの中でもデザインリノベーションを意識することがおススメです。さらには、物件価値を高めて人気の賃貸物件にしたいという、賃貸物件のオーナーさんにとっても、デザインリノベーションを行うことで、人気のデザイナーズ住宅を作ることが可能になります。
漠然とリノベーションするというだけでなく、具体的にデザインリノベーションを意識してプランを行い、工事をすることで、満足のいくリノベーションにすることが出来ます。
2.デザインリノベーションを成功させる秘訣とは?
デザイン性を求めて、実際にデザインリノベーションを行い、成功させるためには、どんな点に注意すると良いのでしょうか?
どんなデザインに特化した会社かを知ろう!
デザインリノベーションを行えるというリフォーム会社やリノベーション会社は少なくありません。しかし、『デザインリノベーション=おしゃれ、好みのデザイン』になるというわけではないので注意が必要です。デザインリノベーションの中でも、様々な種類があり、会社によって得意不得意があるのも事実です。会社選びを慎重に行わなければ、希望が伝わらない、思った通りの出来にならない、ということがあります。
例えば、古民家住宅に特化している会社や自然素材を使ったデザインを得意にしている会社、欧米デザインに特化している会社などがあります。特化している会社の方が、施工経験が豊富で施工例も見ることが出来て安心できますし、材料も揃っています。こんな感じ、というイメージをカタチにしやすくなります。
自分がしたいデザインに特化している会社を探すことが、こだわりのデザインリノベーションを成功させる近道になるはずです。
リノベーションはサプライズではない!
リノベーションは、この会社のプラン、この設計士のデザインなら何でも良い!というものではありません。家は、住み続けるもの、使っていくものなので、出来てからのお楽しみ、完成後のデザインをサプライズ感で楽しむということでは、ウキウキ感はあるかもしれませんが、住みやすいデザイン、愛着のわくデザインになるとは言えません。リノベーションのデザインはサプライズされるものではなく、好みのデザインやライフスタイルに合ったものにするために、細かく打ち合わせを行い、イメージの相違を無くし、納得のもとで工事を行う必要があります。
特にオーダーメイドであるリノベーションのデザインという面では、規格のものやシステム化されているものが少ないので、立体的に家の中を捉える必要がありますし、色の見え方や感じ方などは、人によっても違う場合があるので、慎重に打ち合わせておく必要があります。例えば、内装材の種類や色を決める際には、小さなサンプルで見る雰囲気と、部屋の広い面で見る雰囲気が違う場合があります。施工例を見せてもらったり、大きなサンプルを取り寄せたり、ショールームで実物を見たりして、確認するようにしましょう。
実際にリノベーション後の家に合っているか、3Dなどのパースを使って家の中の様子を立体的に確認できるようにしてもらうことも役立ちます。
3. まとめ
家の価値を高める工事を行うリノベーションの中でも、デザイン性に特化して行う工事をデザインリノベーションは、おしゃれな家にするうえで意識しておきたいリノベーションの種類です。デザインリノベーションを含め、リノベーションの種類の違いを理解しておくことは、リノベーション会社を選びやすくなり、リノベーション内容も具体的にすることが出来て、成功するリノベーションの近道になります。デザインリノベーションを行う場合は、好みのインテリアやデザインに特化している会社を選ぶことや、完成後のイメージの相違を出来るだけなくして工事を行えるように、パースなどを使って打ち合わせておくことが大切です。
デザインリノベーションで、デザイン性の価値を上げ、好みのデザインに囲まれた家にリノベーションしてみましょう。