今春から、新生活がスタートする方がいらっしゃるかもしれません。新生活を目前にして、忙しくなったり荷物が増えたりするのが分かっているため、今のうちに模様替えや家具を買い替えて、新生活に備えようとしておられる方、家も生活リズムも一新してスタートしたいと思っておられる方は多いかもしれません。しかし、模様替えでは解決しない問題もあります。家の中身ではなく、家そのものを見直してみるのはいかがでしょうか?
リフォームやリノベーションを行うことで、新生活を充実したものに、使いやすく安心できる家でスタート出来るかもしれません。リフォームやリノベーションをすることで、どのように新生活に備えることが出来るでしょうか?
1.模様替えでは解決しない家の悩みがある!?
生活のしやすさや快適さを望んで、模様替えをするにも関わらず、なかなか思い通りに家にならないという場合があります。模様替えで解決しない、どんな問題が潜んでいるのでしょうか?
家の中が物で溢れるのはナゼ?
収納家具を増やしたり、模様替えしたり、出来る限り整理をしているつもりでも、なぜか片付かない、家の中が物で溢れている、という悩みを抱えておられるかもしれません。それは、そもそも家の収納スペースが少ないことに原因があるかもしれません。
特に不必要な物を買っているわけではなくても、新しい家族が増えたり、子供の成長に伴って洋服や靴が大きくなったり、荷物が増えたりすると、家を建てた当時や、購入当時は足りていた収納スペースも、足りなくなったり、狭く使い辛くなったりするものです。そのため、収納家具を購入するかもしれませんが、少しずつ増えていく家具に、部屋も圧迫され、導線もフラットにならないため、部屋の中は片付かない、物で溢れた雰囲気になっているかもしれません。
新生活で、さらに増える可能性のある持ち物や、子供たちの成長に合わせて、リフォームやリノベーションによって、収納スペースを増やす方が、空間を有効利用できるうえ、部屋の中がスッキリと片付きます。しかし、ただ大容量の収納スペースをとるのではなく、持ち物の量やサイズに合わせたスペースを取り入れましょう。
インテリアコーディネートに満足できないのはナゼ?
欧米デザインや、古民家デザイン、好みのテイストは定まっていて家具や小物は同じテイストで揃えているというお宅でも、内装材や窓や玄関のデザイン、キッチンといった住宅設備機器など、家そのもののテイストが違うことで、インテリアコーディネートがまとまらないということがあります。
落ち着いたテイストのアンティークや古民家が好きな方にとっては、ナチュラル色のフローリングや、モダンな窓のデザインなどは、コーディネートと合わないかもしれません。欧米デザインにコーディネートしたくても、和風テイストが強い家であれば、欧米デザインの家具を置くことで、むしろアンバランスになり、オシャレな家になるどころか、ごちゃごちゃした雰囲気になる可能性もあります。これらは、模様替えでは限界がある問題です。
好みのテイストに合わせたデザインや色の内装材や輸入建材でリフォームすること、窓のデザインを変えたり、天井の仕上げ方を変えたり、造作家具を設けてリノベーションすることによって、家丸ごと好みのテイストにすることが出来ます。
2.リフォーム・リノベーションした快適な我が家で新生活をスタート
新生活を送るにあたり、リフォームやリノベーションをするのであれば、快適に過ごすために、どんな点を意識すれば良いのでしょうか?
ホッと出来る家にリフォーム・リノベーション
リフォームやリノベーションは、模様替えに比べ家の中を一新出来るため、気分も新たに、新生活を始めるという点では適していますが、生活リズムも全て変わりすぎて落ち着かない環境になってしまうこともあるので注意が必要です。
特に、子供たちは初めての学校やクラスで1日中、緊張感がある中で過ごして帰ってくるので、家ではホッと出来る環境を整えてあげておきたいと思うかもしれません。そのためには、子供にとっても使いやすい導線や間取りにしたり、帰宅後、家族と顔を合わせて自然に話しやすい環境にするために、リビングを通って子供部屋に入る間取りや、ワークスペースをリビングの一角に設けたりすることが出来るかもしれません。
さらに、間取りや仕様を大きく変えるリノベーションでは、家の中が全て新しくなってしまい、慣れていない、落ち着かない家になりやすいので、部分的にDIYできるリノベーション方法を選ぶことはおススメです。子供たちと一緒に壁を塗るなど、リノベーションに関わることで、愛着のある自分の家、ホッと出来る自分だけの家にしておくことが出来ます。
セカンドライフは家づくりからスタート
新生活というと、新入生や新社会人というイメージがありますが、必ずしも若者だけではありません。子供が独立して、夫婦だけの新生活や定年退職をして自分のために時間を使えるようになるセカンドライフも新生活のスタートと言えるかもしれません。
セカンドライフを楽しむ方は、リフォームよりもリノベーションに向いていると言えます。なぜなら、今まで長年暮らしてきた家の問題点を理解しているうえに、これからの生活を快適に楽しむために何が必要かも、考察できているからです。そのため、オーダーメイドで家づくりを行えるリノベーションは、セカンドライフを楽しむ家にするうえでピッタリの方法と言えます。
使われていない子供部屋などを無くし、部屋数を減らして、親戚が集まりやすい広いリビングにしたり、夫婦での趣味専用の部屋を設けたりできるかもしれません。また、リノベーションの際には、これからの体力の低下を踏まえて、床をバリアフリーにしたり、手すりを設けたり、寝室とトイレを近づけておくことで、楽しいセカンドライフを安全や安心感のある環境でスタートすることが出来るかもしれません。
3. まとめ
春のこの時期は、新学年・新社会人・セカンドライフといった新生活に備えて、家を整えておきたいという方が増えるかもしれません。家具を購入したり、模様替えをしたりして、ある程度は整え、準備することは出来るかもしれませんが、物理的に足りない収納スペースを増やすことや、インテリアを家丸ごとコーディネートするためには、リフォームやリノベーションの方が、より使いやすく、好みの家にすることが出来ます。
リフォームやリノベーションは、新生活に合わせて家を一新しつつも、住み慣れた地域や、思い出の家というベースがあるので、慣れない生活の中で、ホッとさせてくれる環境を保つ点でも効果的です。