洋風や海外スタイルの家へリフォームしたいと思っていても、実際には国や文化によってインテリアスタイルは様々なので、目指したいテイストがどこなのかはっきりしないという方は少なくありません。海外スタイルの中でも、高級感のあるオシャレな家へリフォームしたい方におススメなのがイギリススタイルです。
英国風の家、イギリスインテリアにはどんな特徴があるのでしょうか?またイギリススタイルのインテリアにリフォームするうえでのコツをご紹介いたします。
1.イギリスインテリアの特徴とは?
最近、19世紀のイギリスの芸術家『ウィリアム・モリス』のデザインが、インテリアを彩る雑貨や小物で人気を集めています。モリスのデザインを含め、品があり、デザイン性の高いイギリスインテリアの特徴をご紹介したいと思います。
自然を感じられるデザインと鮮やかな色使い
イギリスインテリアには大きく分けて英国アンティークテイストとカントリーテイストがあります。どちらの場合も、自然を感じられるデザインと、鮮やかな色使い、また木製の家具を使うのが特徴です。
大きく重厚感のある家具により落ち着いた雰囲気がありながらも、明るい色使いが特徴的なイギリスの家では、グリーンやネイビー、マスタードなど鮮やかな色味が使われています。しかし、ポップな印象を与えるようなビタミンカラーや原色ではないため、木や革といった自然素材を使った家具ともマッチします。
また、草花や鳥をモチーフにした、自然を感じられるようなデザインが取り入れられているのもイギリスインテリアの特徴です。小花柄やいちご柄など一見甘くなりすぎそうなデザインですが、グリーンやネイビーなどの落ち着いた色合いで、可愛いすぎない大人な雰囲気の家になります。
柄と柄でもまとまるデザイン
インテリアコーディネートを行ううえで色は3色まで、ベースの色に対してアクセント色は5%にすると良い、と言われますが、イギリスインテリアには当てはまらず、様々な色を使ったり、柄と柄を組み合わせたりするのも英国の家らしいコーディネートです。
一般的には、柄物の壁紙を張る際には、アクセントとなるように周りの壁は白をベースにしますが、イギリスインテリアでは、あえてグリーンやネイビーなどの色付きのクロスが使われています。さらに、カーテンやラグにも柄が入っていて、壁や床、様々な面で色んなデザインを楽しむことが出来ます。
日本の住宅では、天井が低いため柄と柄を合わせるとごちゃついた印象になってしまうので、柄と柄を組み合わせる場合は天井を高くしたり、大きな窓があって開放的な部屋を選んだりすることで、ごちゃつきを防げます。
また、柄や色は一見バラバラでも、自然をモチーフにした柄で統一したり、自然素材で統一したり、家具のカタチや高さを揃えることで、柄と柄でもまとまりのある落ち着いた空間になります。
2.イギリスの香りがする家にリフォームするポイント
具体的にイギリススタイルの家にするうえで、どんなアイテムを取り入れてリフォームすると良いのでしょうか?英国風の家にコーディネートするポイントをご紹介したいと思います。
花柄&ダマスク柄のクロスで上品に!
部屋の雰囲気を一気にイギリス風に仕上げられるアイテムとして、柄モノのクロスを選ぶことがポイントです。特に花柄や、植物や紋章などのモチーフを繋げたダマスク柄のクロスを取り入れることで英国らしい部屋になります。
部屋ごとにクロスの柄を変えたり、柄と柄を組み合わせたりするのもイギリススタイルと言えます。柄モノを選ぶのは勇気がいるという方や、本当にイギリススタイルになるか心配という方は、英国スタイルに精通しているコーディネーターにアドバイスをもらうことや、日本のメーカーではなく輸入クロスを使うことによって、より本物らしく品のあるコーディネートが出来ます。
特に、イギリスの代表的な芸術家、『ウィリアム・モリス』がデザインした柄を使ったクロスを取り入れると、伝統的なデザインを楽しめるイギリススタイルになります。モリスのデザインは古いものは誕生から150年以上経っているので、イギリスアンティークテイストに馴染むことはもちろん、根強い人気で小物などに近年取り入れられているため、トレンドを押さえたモダンな雰囲気にも馴染みます。
名作と言われる『いちご泥棒』は人気でクロス以外にも、テキスタイルで取り入れることもできます。クロスとカーテン、クッション、シーツを同じモリスデザインの柄でコーディネートしてイギリスレトロスタイルを楽しむことも出来ます。
高級感のある照明で雰囲気づくり
リビングや玄関ホールなどメインとなる空間にはシャンデリアを使うことで、高級感のある空間になります。また、壁の柄や家具のデザインを際立たせてくれるような、壁付けのブラケットライトを設置するのもポイントです。温かな明かりを通すガラス素材で、花をモチーフにした笠を使えば、より落ち着いた品のある英国空間になります。
さらに、工事が必要なシャンデリアやブラケットライト以外にも、イギリスインテリアでは間接照明となるスタンドライトが欠かせません。ベッドサイドのサイドテーブルの上や部屋の隅にスタンドライトを飾るために、適切な位置にコンセントを設けておくことも忘れないようにしましょう。せっかくオシャレなスタンドライトを置いても、コンセントが近くに無くて、延長コードでつなぐことになるとデザインが台無しです。設置に工事が伴わない照明機器でもコンセントは必要になるので、リフォーム時に照明を置く位置を前もって決めて、コンセントの数や高さも確認しておきましょう。
3. まとめ
グリーンやネイビーといった鮮やかな色味に草花や鳥など自然を感じられるデザインが取り込まれたクロスやカーテン、ラグを組み合わせたイギリスインテリアは、欧米スタイルの中でも、高級感や品のある家にしたいという方、可愛らしさの中にも上品さがある家にしたいという方におススメです。
柄と柄、色付きのクロスを組み合わせたり、シャンデリアやブラケットライト、スタンドライトを使って、品のある英国風の家にリフォームしてみましょう。
リフォームに興味を持つ皆様へ、
先ほどお話ししたイギリススタイルのリフォームについて、具体的なイメージを持つために実際の施工例を見てみましょう。こちらのリンク先には、さくらリフォームが手掛けた「イギリスの香りの家(M邸)」という施工例があります。
このM邸は、イギリスから帰国したのを機に自宅をリフォームしたお家です。物置状態だった和室をシューズインクローゼットと納戸に変更し、収納力を大幅に向上させました。また、2階では間口が狭いL型キッチンをI型に改造し、家族全員が手伝えるように動線も見直されました。
各部屋の詳細な写真やリフォームの詳細データも公開されていますので、ぜひご覧いただき、あなたのリフォームプランに活用してみてください。
施工事例 イギリスの香りの家(M邸) 世田谷区 - 世田谷区でリフォームなら、桜新町のさくらリフォーム(株)
■リフォームのきっかけ 赴任先のイギリスから帰国したのを機に、自宅をリフォーム。 ■リフォーム内容 1F:物置状態だった和室を、シューズインクローゼットと納戸に。2…