子どもたちの人数が多かったり、限られた家の面積の中で書斎や趣味スペースなどのプライベート空間をとりわけたりするために、子供部屋を間仕切って使用したいと思う方は少なくありません。そこでよく検討されるのが、間仕切りを固定するのか、もしくは簡易的なものにするのか、どちらが良いのだろうかという問題です。将来、間仕切ることを前提に広めの子供部屋を作る間取りにしようかとレイアウトを考えている方にとっても、どんな方法で間仕切るかどうかは、工事や費用にも関係してくる重要なポイントになります。

子供部屋の間仕切りには、固定式と簡易式のどちらが良いのでしょうか?それぞれの方法とメリット・デメリットや検討する時のポイントをご紹介したいと思います。

1. 子供部屋を間仕切る方法とは?

子供部屋を間仕切る方法には、固定してしまう方法と、動かすことが出来るように簡易的な方法の、大きく分けて2種類あります。どちらが良いかを考える前にまずは、固定式間仕切りと簡易式間仕切りの種類をさらに細かく、具体的にご紹介したいと思います。

■固定式間仕切りの種類

●間仕切り壁:壁によって間仕切るので、仕切った後のそれぞれの部屋用に照明やコンセント、ドアが必要となります。窓の場所によっては、窓のない部屋が出来る可能性もあるので、換気や採光も意識しておく必要があるかもしれません。

●造り付けの家具:仕切る部分を有効活用して、クローゼットや本棚などの収納家具や、ベッドなどの子ども達の暮らしにあった造作家具を、部屋に合わせて大工さんに造り付けてもらう方法です。間仕切ることによって空間が比較的狭くなり家具がレイアウトしにくかったり収納スペースがとりにくかったりするお宅で人気です。

●引き違い戸:部屋の広さに合わせた枚数の引き違い戸を設けて、扉を閉めることで間仕切ることが可能です。扉として固定はするものの、開閉が出来るので空間を用途に合わせて広く使えるというメリットがあります。

■簡易式間仕切りの種類

●既製品の家具:市販の家具を購入して部屋の真ん中にレイアウトすることによって間仕切る方法です。本棚や二段ベッドなど間仕切り用に特化した商品も多くあります。

●突っ張り棒&カーテン・ロールカーテン:間仕切る部分が長くなければ突っ張り棒を設けてカーテンなどの布で仕切ることが出来ます。また、天井にカーテンレールやロールカーテンを設置することも出来ます。開閉が可能で、開けた時に場所をとらないというメリットがあります。

●パーテーション:キャスター付きや折り畳み式のパネル型のパーテーションであれば、部屋全体以外にもデスクだけを仕切るなど細かく仕切ることが可能です。

2. 子供部屋は固定式間仕切りと簡易式間仕切りのどちらが良いの?

子供部屋を間仕切るうえで、固定式と簡易式の中にもいくつかの種類があることが分かったうえで、実際にどの方法がベストなのでしょうか?それぞれのメリット・デメリットや、選び方のポイントをご紹介したいと思います。

■用途・年の差・部屋の広さを踏まえて暮らしに合った選択を!

固定式のメリットとなることが簡易式のデメリットとなる場合や、どちらもメリットになる場合もあります。そのため、子供部屋を間仕切ることによる、よくあるメリット・デメリットにおいて、固定式と簡易式のどちらに当てはまるかをご紹介したいと思います。

(◎:よくあてはまる ・ 〇:あてはまる ・ △:あてはまる場合もある ・ ×あてはまらない)

●メリット

・フレキシブルに使える:固定式 × 簡易式 〇

固定式の場合は、間仕切り部分が移動出来たり開閉できたりしないので、用途に合わせて子供部屋を広く使ったり、年齢に合わせて仕切る数を簡単に変えたりすることが出来ません。

一方で、簡易式の場合は比較的簡単に移動や開閉が行えるため、勉強だけのスペースは狭くして、プレイルームを広くとったり、仕切る方向を変えたりすることが出来ます。

子どもの人数が増える可能性がない場合や最低限確保したい広さが決まっている場合は、固定式で問題ないかもしれませんが、人数や性別が分からない場合や十分な広さがある場合は、お試しレイアウトも可能な簡易式の方が合っているかもしれません。

・将来自由度が高い:固定式 × 簡易式 ◎

固定式の間仕切りの場合は、撤去する際に工事が必要となります。そのため、将来子ども達が家を巣立っていく時のことも検討しておく必要があるかもしれません。

子ども部屋の広さや間取りのまま、趣味部屋やゲストルームなど他の用途で用いることが出来たり、そのタイミングで間取りをかえる大規模リフォームを行う予定にしていたりするのであれば、固定式でも問題ないかもしれません。しかし、日ごろから出来るだけ部屋を広く使いたかったり、将来お金をかけずに家具のレイアウトなどだけで部屋を自由に使いたいと思っていたりするのであれば、簡易式の方が、自由度が高くなります。しかも、カーテンや家具など撤去や処分が比較的簡単に行えるというメリットもあります。

・耐震性が高い:固定式 ◎ 簡易式 △

固定されていれば、多少の揺れでは倒れることがないので、耐震性という点で安心です。簡易式でも、カーテンレールを天井に固定したり、移動時以外はロックをかけられるようなものにしたりしておけば、耐震性が高まり安心です。

・DIYで出来る:固定式△ 簡易式 〇

DIYを楽しみたい方であれば、簡易式がおススメです。造作家具やパーテーションを作って、子供たちと一緒にクロスを選んだり、塗り壁に挑戦したりすれば、いっそう愛着のわく空間にすることも出来ます。

ただし、移動可能な簡易式の場合でも、ベッドのような子供たちが乗り降りするものは、安全性を意識しておく必要があるので、大工さんや家具屋に依頼したり、既製品を使用したりする方が良いかもしれません。

壁やドアを設ける必要がある固定式は技術や知識がある人であればDIYでも行うことが可能ですが、プロにお願いする方が安全性や耐震性が高まり安心です。壁まで大工さんに作ってもらって、クロスや塗り壁の仕上げだけはDIYで行うという選択肢もあります。

●デメリット

・工事が必要:固定式 〇 簡易式 △

固定式にして間仕切り壁を作る場合は、リフォーム会社に依頼をして工事を行う必要があります。壁を作り、クロスなどで仕上げるのに2~3日かかります。ドアや内窓、コンセントを設けたり、照明をそれぞれに設けたりする必要がある場合は、1週間ほどかかる場合もあります。住みながらの工事を行うことは可能ですが、子供部屋なので、勉強や睡眠の妨げにならないか、幼いこどもたちにとって危険性がないかなど、工事のタイミングも意識してリフォームする必要があります。

簡易式の場合も、DIYや家具を作る場合は制作時間が必要となるものもあります。また、カーテンレールを天井や壁に設置する場合、設置部分に下地が入っていなければネジが効きません。将来的に間仕切ることが分かっている子供部屋で、新築時やリフォーム時に下地を入れてもらっていなければ、簡易式の間仕切りを選んでも、下地を入れるための工事が必要になるかもしれません。

・費用が高い:固定式 〇 簡易式 △

工事や建材が必要となる固定式の方が、簡易式に比べ費用が高くなるというデメリットがあります。間仕切り壁を作る工事は15万円前後、ドアや電気工事まで入ると30万円以上になることもあります。一方で、パーテーションや突っ張り棒とカーテンであれば1万円程、それ以下で仕切ることも出来るかもしれません。しかし簡易式でも、既製品の家具や家具屋に造作家具を依頼すると高額になる場合もあります。

固定式は、リフォーム会社で見積もりをとって仕様や工事範囲などによって費用調整が行えます。簡易式の場合は、大工さんや家具屋に依頼する以外は、自分で調査する必要があります。

・プライバシーが守られにくい :固定式 × 簡易式 ◎

子どもたちのプライベート空間を守るという点を優先したいのであれば、固定式がベストです。固定式の間仕切り壁は視覚的にも防音性においてもプライバシーが守られます。

一方で簡易式の場合、家具のレイアウトによって気配などを感じにくくすることは出来ますが、音問題は避けにくいと感じているお宅は少なくありません。

3. まとめ

子供部屋を人数や成長、用途に合わせて間仕切ることは決めていても、固定式にするか、簡易式にするのかを決めかねている方は少なくありません。固定式の中にも、間仕切り壁・造り付けの家具・引き違い戸があり、簡易式にも、既製品の家具・突っ張り棒&カーテン・ロールカーテン・パーテーションなど種類があります。それぞれに、自由度や安全性、工事の有無、費用、プライバシーが守られるかなどメリットとデメリットがあります。

子ども達が快適に過ごせる空間にすることを目指して、子供部屋を間仕切る方法を決めましょう!