昔から我々日本人は家を買う時に新築崇拝が非常に強いように思います。優先順位として第一に新築物件を探して、どうしても条件的に合致しないような場合に仕方なく中古の物件に目を向けるというのが今までの家の探し方でした。
ところが最近では、その探し方自体が大きく変化して来ています。特に若い世代では余り新築へのこだわりが強くなく、それよりもより自分の趣味に合う住宅を好む傾向が出ています。彼らは「中古住宅を購入してリノベーションする」
ことを前提に物件を探して自分の好みにカスタマイズしようとしている訳です。
中古住宅は前の住人の生活感が残っているとか、見栄えが良くないなどのマイナスイメージだけで選択肢から除外してしまう方がいますが、見た目だけで判断してしまうと中古住宅の持つメリットに気付けませんよ。
中古住宅の見逃せないメリットとは?
- 中古物件は全国のいたるところで常に売り出されていますから、通勤に便利
な物件とか学校や病院が近いとか特定の駅に近いなどの要望を満たす物件
も探しやすいと思います。 - 既に実際の物件があるので、日当たりや騒音の有無、周囲の環境やインフラの
状況なども現実に体験することができます。 - 総額が新築と同価格であるならば、さらに広い土地の物件にも手が届きます。
どのような中古住宅がリノベーションに向いているのか?
では実際に物件を探す際に、具体的にどんなところに注意してチェックすれば良いのでしょうか? 下記にポイントを挙げてみましょう。
耐震性をチェックする
新しい耐震基準が施行された1981年6月1日以降に建てられた住宅である
かどうか?を確認して、もしそれ以前の物件なら除外します。
また更に2000年には地盤調査の義務化や耐震性が強化されるよう法改正が
実施されたので、もしそれ以降の物件なら耐震性の面でより安心ということ
になりますね。
築年数が新しいかどうか?をチェックする
築年数が古くなるほど建物自体は傷んでいますから、当然ながら修繕の必要
な箇所も増えてコストアップにつながってしまいます。またガスコンロや給
湯器なども10年以上経過していると取り換えが必要になるケースもあります。
立地条件の良い土地どうか?をチェックする
中古物件の周辺の環境や土地の資産価値などを冷静に見極めることが大切です。将来的に売却しなければならなくなった時の為にも必要ですよ。
安全な土地かどうか?チェックする
ハザードマップ等で自然災害の危険性を確認して、リスクの高いエリアにある物件は出来れば避けた方が無難かも知れませんね。
気に入った物件を複数回チェックする
物件周辺の騒音や状況は日中と夜間で全然違う場合も珍しくありません。
また出来れば、平日と土日などもチェックしておいた方が良いでしょう。
建物の内外をチェックする
物件の床下と屋根裏のチェックも必須のポイントですね。建材の腐食やシロアリ被害が出ていないかなども確認します。決断する前には必ず専門家に依頼して住宅診断(インスペクション)してもらいましょう。
外壁に大きなひび割れなどがないかどうか?の確認も必要です。もしあれば、
雨水が壁の中に侵入して内部が腐食しているかも知れませんから。
- 建具にきしみが発生していないか?を確認する。窓や引き戸、ふすまや障子
などがきしみなくスムーズに動くかどうか? 躯体に歪みが生じると建具が
正常に動かなくなります。 - 室内にカビの臭いや湿気は感じないか?をチェックします。長い期間、雨戸を締め切った室内では、湿気がこもって結露でカビが発生することもありますが、床下の湿気過多や建材の腐食などが隠れているかも知れません。
素人には判断できませんから、そんな場合は住宅診断を受けることです。
リフォーム済みの中古住宅は要注意ですよ!
特に売主によるリフォームは信用できないことも多いので注意が必要です。
目立つ表面的な部分だけリフォームして見た目を新しく綺麗にすればお客の
受けが良いので、手間もコストも掛かる屋根裏や床下は点検すらしないで
そのままのケースもあります。売主が問題のある箇所(欠陥)などを隠ぺい
してしまう場合も無いとは言えませんから。
あなたや家族の希望を実現するチャンスですから、是非とも後悔のない物件選
びで満足度の高い住宅を手に入れてください。
その夢の実現にどの程度のコストが掛かるのか? 参考までにリノベーション
の見積もりを取ってみては如何でしょうか?
さくらリフォームでは見積もり作成は無料で行っております
皆様からのご連絡心よりお待ちしております。