1

新緑を楽しめる季節になり、自然を感じられる家にしたい、植物を楽しめる家にしたいと思う方は多いのではないでしょうか?最近は、バルコニーやデッキを活用したアウトドアリビングやサンルームが人気ですが、欧米スタイルの家にピッタリな緑や自然を感じられる空間となる、コンサバトリーをご存知でしょうか?

コンサバトリーとはどんな空間で、リフォームやリノベーションでどのように取り入れることが出来るか、ポイントとともにご紹介したいと思います。

1.おしゃれな欧米スタイルを作るコンサバトリー

コンサバトリーとは、どのようなものなのでしょうか?コンサバトリーを設けて、どんな活用法があるのか、ご紹介します。

コンサバトリーとは?

英国式サンルームとも言われるコンサバトリーは、屋根や壁がガラスで出来た太陽の光が良く入る空間です。元々は、ハーブなどの低木を中心に栽培する場所として使われてきたため、欧米ではガーデニングスペースになっています。陽が入ることから、温室になり、植物を育てるのには最適な場所です。また、屋根や壁がガラス張りで、外からも分かるコンバサトリーを設けることによって、欧米スタイルの暮らしを楽しめるだけでなく、欧米スタイルの外観にコーディネートできます。

太陽の光が入るガラス張りの部屋になるので、基本的には戸建てに作られますが、中には、マンションの陽の入る窓際の空間を活用して、室内側にガラスの壁と扉を設けて、コンサバトリーを設けているお宅もあります。また、マンションの規約や防火法に問題のないお宅では、バルコニー部分を活用して、ガーデニングを楽しめるコンサバトリーを設けることも出来るかもしれません。

コンサバトリーはどんな風に使うの?

基本は、ハーブや観葉植物などグリーンを楽しむために設けるコンサバトリーですが、日当たりの良い空間を活かして、植物を育てる以外にも活用されています。

例えば、ガーデンテーブルセットを置いて、お茶を楽しんだり、昼寝をしたり、本を読んだり、憩いのスペースとして活用できます。また、リモートワークになって、ワークスペースとして活用する人も増えています。リビングと繋がるように設置して、アウトドアリビングとして、セカンドダイニングとして、ホームパーティーや日々の食事を楽しむことも出来ます。また、コンサバトリー内にキッチンを設けて、明るく日当たりの良い環境で料理を楽しむスタイルの家もあります。さらに、コンサバトリーで、カフェやお花屋さん、アトリエなど、お店を開いているお宅もあり、自然を感じられ、明るくオープンな雰囲気を最大限に活かしたお店になっています。

コンサバトリーは、植物のための温室空間というよりも、植物を楽しむことも出来て癒される、暮らしの中のひと部屋として使われています。

2.コンサバトリーを作る時のポイントとは?

実際に、家にコンサバトリーを作る際には、どんな点に注意してリフォームやリノベーションをすると良いのでしょうか?コンサバトリーを設ける時のポイントをご紹介したいと思います。

日当たり抜群なスペースに配置

ガラスの壁や屋根にするとはいえ、自然な光が充分入るように、家の南側の日当たりの良い場所にコンバサトリーを作るようにしましょう。

コンサバトリーを庭に増築することも出来ますが、外に面したリビングや部屋などの一部を減築してコンバサトリーにリフォームすることも出来るかもしれません。外壁や屋根に囲まれていた部屋をコンサバトリーにリフォームすることで、天井から明かりが入り、他の部屋も明るく開放的になるというメリットがあります。

しかし、日当たりが良い反面、夏は暑くなりすぎるという問題点もあります。シェードやロールスクリーンで、日差しを遮るなどの対策も考えておきましょう。

欧米スタイルの暮らしを満喫できるレイアウト

ガーデニング道具や、植物の土、水などが付いても良いように、タイルの床で仕上げるのが基本です。室内用の床タイルを活用することも出来ますが、外からの出入りがある場合や、土いじりをする場合は、外用タイルを使う方が、耐久性があり、掃除もしやすくなります。

植物の栽培や、ちょっとした料理が出来るように、水を使えるようにしておくと便利です。欧米スタイルに陶器のシンクや、小さめのタイル張りのシンクでコーディネートすることも出来ますし、活用性を考えて、バケツが入るような大き目のマルチシンクを設けることも出来ます。コンサバトリー内に蛇口を設けることが出来ないのであれば、キッチンや洗面所から近い位置や、導線が短くなるように配置しておくことで、使いやすくなります。

また、植物を栽培したり鑑賞したり、楽しむスペースと同時に、ティータイムをのんびり楽しむのも、欧米スタイルな使い方です。ダイニングテーブルセットや、ソファなどの家具やファブリックを使ってコーディネートすることで、いっそう欧米スタイルな空間になります。

3. まとめ

イギリス発祥の家庭用の温室とも言えるコンサバトリーは、欧米スタイルの庭や外観を作るうでピッタリの空間です。ガラス張りの陽が入るコンバサトリーは、植物を育てる場所としてだけでなく、家具を置いて食事やお茶を楽しんだり、趣味を楽しんだり、さらには、ワークスペースやお店として活用できる空間になります。充分な陽が入る場所に配置し、水が使えるようにシンクを設けたり、タイルの床で仕上げたりすることで、さらに活用の幅が広がります。

ワークスペースや趣味の部屋など、ひと部屋増やしたいと検討中の方は、リフォームやリノベーションの際に欧米スタイルにピッタリなコンサバトリーを取り入れてみるのはいかがでしょうか?