「もうそろそろ、自分も持ち家を持ちたい」と思い立ち、
インターネットから情報収集して、地元の不動産屋さんもいくつか回り、
10件以上はマンションを紹介してもらっているけれど、
案内された物件は、部屋が狭い、設備が古い、価格が高い、キッチンが暗い、浴室が小さい、
そして収納が少ない・・・等々でまだ決まらない……。
週末ごとに何とか時間の都合をつけては自分達好みの物件を案内してもらっているけれど、
中々理想に近いマンションに出会えなくて困っている……。
そんなあなたへ、プロからのアドバイスです。
「中古マンションを買って、リフォームすればいいんでしょう?」
するどい!
しかし私がオススメするのは、
”手ごろなマンションを見つけて、キッチンや浴室の交換をする単純なリフォーム”ではなく、
“お部屋の内部を一度全部壊して平らにした状態から、
自分好みの間取りや仕様に設計してもらう、
新築の注文住宅のようにして住めるリノベーション”です!
リノベーションと聞くと何だか凄い金額になりそうと思われるかもしれませんが、
工夫次第では納得いく金額で納まるケースもあります。
プロが教える中古マンションを安くリノベーションする5ポイント
1. 購入予定のマンションの構造を知る
2. リノベーションの知識を最低限身につける
3. リノベーション工事の必要・不要の判断をする
4. 自分で工事が可能な部分はDIYでする
5. 経験豊富な工事会社とその担当者を探す
以下、詳しく解説します。
【その1】物件の状態を知る
マンションの床、壁、天井の見えない部分がどうなっているか、
水廻りの配管経路はどうなのか、電気の配線経路はどうなのか。
建物の構造をできるだけ把握しましょう。
そのために、マンションの建築時の設計図面を見てみましょう。
そのとき、以下のポイントに気をつけてみてください。
・間取り変更が可能か、壁面の状態をしっかり判断する
・見えない天井裏や床下部分の、配線・給排水管・ガス管などの現状を把握する
・マンション全体の構造を知って、事前にどのように工事をできるかを確認する
【その2】リノベーション工事について知る
リノベーションで壊せる範囲を理解しましょう。
そうすることで、工事をする箇所としない箇所の判断ができ、
必要最低限の工事仕様を考えることができます。
以下のような手順で進めるといいと思います。
・リフォーム雑誌やインターネットで事前に情報収集や勉強する
・信用の置けるリフォーム会社の担当者からアドバイスをもらう
・費用がかさまないよう仕様を考える(例えば設備のグレートや使う内装材の種類の費用対効果を検討する)
【その3】工事内容の選択判断
購入予定の中古マンションに必要なリノベーションの違いを詳しく知る、
壊せる範囲を理解して新しく出来る部分を知り、何に一番こだわるのかが大事です。
新しい住まいに対するイメージや、優先順位、譲れないところを明確にしましょう。
そうすることで、譲れない部分以外で費用を抑えられる可能性が出てきます。
【その4】自分で積極的に参加してやってみる
自分でできる部分については、DIYをやる事でコストダウンが可能になります。
例えば、以下のようなことが可能です。
・内装仕上げの工事を自分で挑戦してみる
・珪藻土を左官で仕上げる
・ペイントをローラで塗る
・最後の清掃は自分でやる
【その5】パートナー選び
リノベーションの実績のある会社で担当をしてくれる方を探しましょう。
費用やコストダウンの相談等、的確なアドバイスをもらうことで、
費用を抑えられるポイントを教えてもらえる可能性があります。
探す目安としては、10件以上の経験者が理想です。
くれぐれもリノベーション経験の乏しい会社や担当者は避けましょう!
◎結論
リノベーションをするにあたっては、リフォーム会社の社歴とリノベーション実績・
相談に対応する担当者の年代と経験実績を確認することが大事です。
無料のリフォーム&リノベーション相談会がある場合、ぜひ利用して、
上記のことを確認してください。
テリー久井 リフォームマスター
資格/2級建築施工管理技士 住宅検査技術者(インスペクター)
リフォーム業界25年以上のキャリア。営業から企画設計、工事現場まで、一貫して住宅の建築に携わる。
大人になってから建築の仕事に興味を持ち、23歳でニューヨークへ留学。その後、現地の建売住宅やホームセンターを見るため、ロサンゼルスにも度々訪れる。
◆洋風デザインや輸入住宅が好きで、DIYで自宅のデッキやフェンスを作ったり、ペイントやタイルも施工もして楽しんでいます!