日本全国で台風や大雨が増えるこの時期、災害に備えるうえで、家の事前のチェックや、大切な家に長く住み続けるうえでアフターチェックをしておくことは大事です。
どんな点を確認しておくと安心できるでしょうか?台風や大雨の前後に確認しておきたい家のチェックポイントをご紹介したいと思います。
1. 台風・大雨前に確認すべき家のチェックポイント
台風や大雨が迫っていることが分かっているのであれば、事前にどんな点をチェックしておくと安心でしょうか?
雨樋や排水口の詰まりをチェック
雨が降らないと気づかない点として雨樋の詰まりがあります。秋や冬のうちに枯れ葉が詰まっていたり、埃や汚れが溜まってしまっていたりすると、雨水を流しきれず、樋から溢れかえってしまうかもしれません。また、雨樋以外にも、ベランダや屋上の排水口の詰まりもチェックしておきましょう。
詰まっていると、雨水が溢れてしまい、窓や壁に強く当たり負荷をかけたり、カビが発生して塗料の劣化を早め、雨漏りの原因になったりするかもしれません。事前にチェックして掃除をしておけば、雨樋や排水口としての役割をしっかり果たしてくれるので安心です。
雨樋のチェックは、台風や大雨後にもしておくことで、キレイな状態を保つことが出来るので、定期的にチェックするように意識しておきましょう。
雨戸やシャッターの動きや状態をチェック
窓ガラスを守るために、雨戸やシャッターがちゃんと閉まるかどうかを事前にチェックしておきましょう。雨戸やシャッターの無い家であれば、カーテンや飛散防止フィルム、網戸があるだけでも、仮にガラスが割れても安心です。
強風が吹き込みやすい地域や立地の家であれば、事前に窓ガラスを水密性能や耐風圧性能に優れたものに変えたり、雨戸や耐風シャッターを付けたりするリフォームをしておくとさらに安心です。
庭まわりチェックして片付ける
庭まわり、特に植木鉢や物干し竿、自転車など強風で動いてしまいそうなものがないかをチェックしておきましょう。風で飛ばされて植木鉢そのものが割れてしまう危険性だけではなく、家や車、近隣の家に当たってしまう危険もあります。飛ばされてしまいそうなものは、事前に家の中に入れておくようにしましょう。
2. 台風・大雨後に確認すべき家のチェックポイント
台風や大雨後には、予想以上に家も影響を受けていることがあります。どんな点に特に注意してチェックできるでしょうか?
屋根&外壁の状態をチェック
直接影響を受けている屋根や外壁のチェックは重要です。特に、瓦のズレや飛来物が当たったことによる破損、外壁のヒビなどは、その部分が原因で雨漏りに繋がってしまいます。放っておいて雨漏りが生じると、構造部分に影響しますし、家の劣化も早まってしまうので、チェックをして問題があれば、早めに補修をしておく必要があります。
しかし、屋根は高い位置なので自分でチェックする際には注意が必要です。家から離れた位置や、高台から確認するなど目視出来るところ以外は、リフォームのプロに確認してもらう方が安全ですし、正確な状況を把握することが出来ます。ムリをせずに、プロに依頼するか、アフターサービスなどを活用して、定期的な点検を依頼しておくようにしましょう。
網戸&雨戸の状態をチェック
外壁や屋根のチェックはするものの、以外と忘れがちなのが、網戸や雨戸のチェックです。強風や飛来物で網戸が破れていないか、目が詰まっていないかを確認しましょう。虫が増える時期でもあるので、破れている場合はすぐに補修しておきましょう。
また、網戸や雨戸が歪んでしまうこともあります。歪みによって開閉がし辛くなると、壁や枠に負荷がかかってしまいます。何よりも使い辛いというのは、快適に暮らすのを阻む原因にもなってしまうので、早めの補修が必要です。
室内の壁・天井の状態をチェック
台風直後ではなく、数日経ってから影響が出る場所もあります。例えば、雨水が徐々にしみ込むように入ってきた場合は、数日後に室内の天井や壁に染みや変色が起こるかもしれません。見た目では分からない場合でも、カビ臭が強くなるということもあります。
室内では少しの染みでも、既に影響が出ているということは、屋根裏や壁の内部では雨漏りが大きく広がっている可能性があります。構造部の腐食がしやすい状態になっているので、リフォーム会社に依頼して、雨漏りの原因となっている部分を早く突き止めて補修工事を行いましょう。
3. まとめ
台風や大雨から、私たちを守る家は大きな影響を受けやすくなります。事前に、雨樋の詰まりをチェックしたり、雨戸やシャッターの動きを確認したり、庭まわりの片づけておくことで、被害を防ぎ、家の劣化を早めずにすみます。また、台風や大雨の後にも、屋根や外壁、網戸や雨戸の状態をチェックしましょう。数日後に室内の壁や天井に染みが発生することもあるので、直後だけではなく、定期的なチェックやメンテナンスをしておくことも重要です。
台風や大雨を含め、日ごろから家を定期的に点検し、メンテナンスをしておくことで、大切な家を快適な状態に保ち長く暮らすことが出来ます。