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リノベーションの後悔として多いのが、『そんな事が出来るなんて知らなかった』、『教えてほしかった』、というような選択肢がなかったという声です。そのため、多くの方は後悔がないように、また選択肢を探すようにインスタグラムなどのSNSの情報を使ってリノベーションの情報を集めています。しかし、情報量が多く何が良いのか分からなくなってしまったり、自分の家では適用できなかったりする、という問題も増えています。

情報を集めること自体は良いことですが、家の構造やライフスタイルに合った選択肢を手に入れなければ意味がありません。そもそもリノベーションのプロからの提案があれば、そのような問題も発生せずにすみます。どうすれば、提案力のある会社に依頼することが出来るのでしょうか?提案力のある会社を選ぶ重要性と、会社探しのポイントをご紹介したいと思います。

1.  リノベーションは提案力のある会社に依頼すべし!

提案力のないリフォーム会社を選んでしまうと、どんな問題や後悔に繋がってしまうのでしょうか?提案力のある会社を選ぶ重要性をご説明したいと思います。

提案力を求める部分はどこ?

提案力が反映される部分は、いくつかあります。例えば、間取り、設備機器の種類やサイズ、内装建材の種類、機能、デザインやテイスト、リノベーション費用など様々です。そのため、求める部分、リノベーションの目的や優先順位の高い部分に対して提案力のある会社でなければ、充分に提案されていないのと同じ様に感じるかもしれません。

例えば、オシャレな家にしたい方にとっては、気に入った間取りや使いやすい設備機器になっても、内装材の色やデザインが納得いかなかったり、巾木やスイッチ、コンセントがテイストに合っていないデザインで目立ってしまっていたりすると、リノベーション後も気になって、後悔ポイントとなってしまうかもしれません。しかし、リフォーム会社としては、間取りや設備機器など、しっかり提案したつもりでいるはずです。スイッチやコンセントは、ベーシックなものを特に選んでもらうことなく設置することが一般的だからです。ここにこだわりたい、提案をしてほしいという点を伝えておかなければ、あえて提案はしない、という部分は少なくありません。

また、予算に関して数プラン提案してくる会社でも、機能別に金額が違うのと、デザイン別に金額が違うのとでは、提案する内容も異なります。

リノベーションにおいて、どの部分に提案力を求めるか、どんな提案がほしいかという点を事前に決めておくことが重要です。

提案力は数の多さではない!

提案力にはプラン数や選択肢の数だけではなく、実際的で暮らしに寄り添っているかという点が大事です。

リフォーム会社の中には、水回りのメーカーであればどこからでもキッチンを選べること、各メーカーのカラーやデザインのバリエーションの豊富さをプランとして提案することもあります。しかし、それはリフォーム会社が提案する選択肢の広さではなく、水回りメーカー内での選択肢の広さであって、大抵のリフォーム会社で得られるサービスです。古いものを修繕したり交換したりするリフォームであれば、その提案だけでも十分かもしれませんが、付加的価値をつけ、より良い暮らしにするリノベーションでは十分な提案とは言えません。それよりも、メーカー内にとどまらず、オーダーメイドでキッチンが作れること、オーダーメイドで作る場合は、暮らしに合わせて収納がどれだけ必要か、間取りやデザインとどのように統一感を出せるか、などメーカーにはない細かな提案が出来る会社の方が、より良い提案をしてくれたことになります。

暮らしに寄り添って、問題や悩みを理解したうえで、オーダーメイドな提案が出来る会社がリノベーションでは必要になります。

2.  提案力のある会社かどうか見極める方法とは?

提案力のあるリフォーム会社を選ぶことは、満足度の高いリノベーションを実現させることに繋がります。しかし、提案力のある会社かどうかを見極めることに難しさを感じる方は少なくありません。どのように、見極めることが出来るか、ポイントをご紹介したいと思います。

コミュニケーションが出来なければ先には進めない!

提案力がある会社でも、後悔が残るリノベーションになったというお宅もあります。それは、提案内容が暮らす人のライフスタイルに合っていなかったことに原因があるかもしれません。どんなに提案力があって、オシャレでも、現在抱える家の問題点や悩みに寄り添って、改善できる提案や、より良い暮らしに繋がる提案をしてくれなければ意味はありません。その点で、提案力以前にコミュニケーションがしっかりとれるか、という点が重要になってきます。

打ち合わせの際に、一方的に話されるのではなく、自分の悩みや暮らしについて細かく『聞いてくれる』か、見ておきましょう。さらに、しっかり聞いたことをメモしてくれているかも確認しましょう。理解しているかを確認するために、一通り話した後に、リノベーションの目的や問題点などを、もう一度まとめながら言ってもらうことも出来るかもしれません。

また、予算に関係なく、何種類プランが出来そうか尋ねることや、色やデザイン、テイストに選択肢があるかを尋ねることによって、提案がほしいことをアピールすることも出来ます。次の打ち合わせの際に、話しあったことが、プラン数やプラン内容に含まれていれば、コミュニケーション力があり、そこをベースに提案してくれることが分かります。そうすれば、提案を受け損なうことも、無意味な提案を受けることも防げます。

また、施工例を確認して、家族構成やライフスタイルが違うにも関わらず、どれも似たり寄ったりであれば、暮らしにあったオーダーメイドな提案が出来てない証拠かもしれません。施工例のチェックも重要です。

オリジナル性を感じる?

内装材やデザイン、インテリアテイストでの提案力がある会社を求めるのであれば、オリジナル性がある会社かどうかを確認することがポイントです。施工例を見せてもらい、どんなデザインやテイストを得意としているのか、その点で内装材にはどんな選択肢があるかを確認しましょう。

どんなテイストにしようか悩んでいるのであれば、幅広いテイストやデザインが出来る会社が良いかもしれません。しかし欧米風、和風など、したいテイストが決まっているのであれば、その分野に特化して得意としているリフォーム会社を選ぶ方が、建材などの選択肢が広がりますし、プロの目線での提案ももらえる可能性が高まります。打ち合わせや電話、メールでの問い合わせの際に、どんなテイストのリノベーションが得意なのか、直接聞いてみることも出来ます。

3. まとめ

提案力の低いリフォーム会社を選んでしまった結果、後悔の残るリノベーションになってしまったという声が増えています。望む部分の提案が無かったり、生活の問題や悩みに寄り添ったオーダーメイドな提案が無かったりすると、プラン数が多くても満足のいくリノベーションにはなりません。家の暮らし方や悩みをしっかり聞いてプランに反映してくれるコミュニケーション力の高い会社や、希望のテイストに合わせてくれるオリジナル性の高い会社を選ぶことが重要です。

知らなかった、選択肢がなかった、という後悔を招かないために、提案力があるリフォーム会社を選んでリノベーションをしましょう!