窓リフォームの際には、窓のサイズや種類だけではなく、色選びも重要です。最近は、色の種類も増えています。いくつかある色の中でも、黒はカッコいい外観の家にするうえで欠かせないアイテムカラーになっています。特に海外スタイルの家、モダンテイストやインダストリアルテイスト、ブルックリンテイストの家に人気のカラーです。和風であれば、古民家スタイルの家で黒の木サッシが採用されています。しかし、見た目だけで選んで良いものか、サッシの黒って実際どうなの?と思っている方も少なくありません。

今回は、黒にスポットを当てて、デメリットや黒いサッシを選んでも後悔しないためのポイントをご紹介したいと思います。

1. 黒いサッシはやめておいた方がいい!?

サッシの色決めを見た目だけで決めると後悔することになるかもしれません。サッシに黒を選択すると、どんなデメリットがあるのかを確認しておきましょう。また、そのデメリットから、どんな立地環境が不向きなのかもご説明したいと思います。

■黒いサッシのデメリットとは?

●汚れが目立ちやすい:黒いサッシにしたお宅で一番多い後悔は、汚れの目立ちやすさです。他の色と比較すると特に、白い砂埃が付着すると目立ってしまいます。

●劣化で色褪せが目立ちやすい:黒は他の色と比較すると色褪せた時に、白っぽくなってしまい色の差が大きいため、劣化が目立ちやすくなります。外観を引き締める効果を求めて黒のサッシを選んだのに、劣化によって薄くなってしまうと引き締めるどころか、家全体が古びた感じになり、汚れや劣化を際立たせるものになってしまったという後悔も少なくありません。

●サッシが熱くなる:黒は熱を吸収しやすくなるので、サッシが熱くなってしまいます。樹脂サッシを選べば熱さを抑えられはしますが、南の部屋や西日が当る黒サッシは他の色よりも熱くなってしまいます。近年の猛暑の中、小さなお子さんがいる家庭では、知らずに触れてしまう危険もあります。

■黒いサッシが不向きな家は?

●風の影響を受けやすい立地:山や丘などの高台に面している家や近隣の風の流れ的に風の影響を受けやすい立地の家は、砂埃が外壁やサッシに付着しやすくなります。近隣の枯れ葉が集まりやすい家などは注意が必要です。風の影響を受けにくい家に比べて、汚れるペースが速く、定期的な掃除を迫られるかもしれません。

●海沿いで塩害を受けやすい:海沿いの地域は砂埃や潮風によって汚れが付着しやすいため、定期的に掃除をしなければ汚れが目立ち劣化の原因にもなってしまします。また、アルミサッシの場合は塩分によって白サビが発生しやすいので、黒いサッシは白サビが特に目立ってしまいます。

●黄砂が多い地域:西日本など黄砂が多い地域の方は黒のサッシは他の色に比べ特に黄砂の付着が目立ちやすい色と言えます。

2. 黒いサッシを採用する時のポイント

黒いサッシのデメリットを理解したうえでも、メリットの方が勝っていたり、理想の家を造るうえで欠かせないカラーだったりすると、黒を採用することに決めるかもしれません。そのうえで、より家の状態を良く、長く住めるようにするうえでどんな点を意識すると良いのか、ポイントをご紹介したいと思います。

■軒や庇を設けて汚れ・紫外線防止

窓の上に軒や庇があるかどうかでサッシの汚れ方は大きく変わります。

屋根が出ていないために軒が無い箱型の家(陸屋根の家)は、モダンでおしゃれではありますが、その分、壁や窓が雨風に晒されやすくなります。家のデザインを変えることが出来ないのであれば、窓上に庇を設けるだけでも汚れ防止に効果があります。また、軒や庇が無いと紫外線の影響を直接受けてしまい劣化が早まってしまいます。日当たりの良い壁や西日が強い場所のサッシだけでも庇を設けるなら、キレイな状態を保ちやすくなります。窓リフォームの際には、庇もセットで検討しましょう。

また、シャッターや雨戸付にして雨風が強い日には閉めておくことで、汚れや傷を防ぐことが出来ます。

さらに、意識して掃除をすることも大事です。付着した砂埃が固まってしまう前に落とすことが出来ればベストですが、細かな掃除が難しい場合でも、意識して定期的に水拭きをして、取れない汚れは中性洗剤とスポンジを使って取りましょう。その後、しっかり水気を拭き取ることを忘れないようにして、黒ならではの目立ちやすい水垢やカビの付着を防げます。

■室内側だけ黒にすることも可能!

立地環境の問題で、黒いサッシの検討を悩んでいる場合であれば、外壁側は他の色を選び、室内側だけ黒を採用するという方法もあります。

窓を丸ごと交換したり、新設したり、サイズを変えたりするのであれば、外側と内側それぞれ別の色で選べるサッシを選ぶことが可能です。汚れやすい外側は、汚れが最も目立ちにくいと言われるシャイングレーやオーク系にして、室内側はインテリアテイストに合わせた黒を選べば、立地環境に左右されることなく選べるかもしれません。室内側だけでも黒にすることで、インダストリアルテイストやブルックリンテイストといったインテリアテイストを統一させることが出来ます。色だけではなく、木目調など柄の種類などをそれぞれ選択して組み合わせることも出来ます。ただし、サッシメーカーの中には、外側と内側の色をそれぞれ選べるサッシの取り扱いがないメーカーや選べる色が限られる場合もあるので、注意が必要です。

さらに、今ある窓を活かして、黒い内窓を設けることで、室内側だけ色を変えるという方法もあります。窓のサイズを変えない場合や、窓を交換せずに断熱性能を上げる場合などに特に効果的で、マンションなどサッシが共有部分で交換出来ない家の場合は特に有効な方法と言えます。

内窓で黒を採用する場合は、既存のサッシの色に合わせて、窓枠や巾木、フローリングの色もコーディネートされていることが多いため注意が必要です。内装リフォームやインテリアコーディネートをしない場合は、黒のサッシを取り入れたことで、圧迫感が出たり、サッシが悪目立ちしたりすることもあるので、色を変えた場合の室内をパースやCG画像などで確認しておく方が安心です。

3. まとめ

オシャレでカッコいい外観にするうえで人気の黒いサッシですが、見た目だけで色を選んでしまったことで後悔している方は少なくありません。黒は砂埃や黄砂などの汚れや、劣化による色褪せが目立ちやすかったり、熱を吸収して熱くなりやすかったりするデメリットがあります。そのため、立地環境によっては掃除が頻繁に必要になる可能性があります。黒いサッシを採用するのであれば、窓上に庇を設けたり、インテリアコーディネートに合わせて室内側だけ黒にしたりすることで、デメリットを軽減できるかもしれません。

立地環境やデメリットをしっかり考慮したうえで、サッシの色を決めましょう。