DIYで家具やインテリアを自分好みの空間にアレンジしている方が増えています。初めは小さな物や、狭い空間から始めたものの、徐々に大物を作ったり、自宅全体をセルフリノベしたりすることを楽しんでいる方もいらっしゃいます。自分で色んなものを作れるようになり、部屋のテイストにも統一感が生まれてくると、キッチンなどの水回りもDIY出来ないだろうか、と思うかもしれません。
キッチンをDIYすることは可能なのでしょうか?また、DIYと同じように自分好みで作ることが出来るオーダーメイドキッチンの魅力と、DIYした家にオーダーメイドキッチンを取り入れる際のポイントをご紹介したいと思います。
1. オーダーメイドキッチンならDIY気分を味わえる!
DIYで家を作ってきた人にとって、キッチンも自分で作ることが出来れば、統一感が生まれたり、完成した時の満足感があったり、費用を抑えたりすることが出来るのではないかと感じるものです。キッチンもDIYで作成することは出来ないのでしょうか?プロの目線からキッチンのDIYについてご説明したいと思います。
キッチンのDIYは危険!?
調理スペースとなる天板や下部収納、シンク、コンロなどキッチンを構成する部材は個人でも手に入れることが出来るので、DIYで作成することが出来るのではないかと考える方も多いですが、キッチンは知識や技術のあるプロが作り、設置しなければ危険な箇所がいくつもあります。
例えば、給排水管を繋ぎ、蛇口とシンクを設置する点で、知識や技術が無ければ水漏れの原因になります。水漏れが起こってしまうとキッチンそのものだけではなく、床や構造部分にも影響し、腐食や劣化の原因になってしまいますし、電気が通っているところでは感電の危険もあります。仮にDIYで作ることが出来ても、不備や修理を繰り返すと費用も手間もかかってしまいます。
さらに、ガスコンロを使う場合は、ガス管の接続に資格が必要です。購入したものを組み合わせて設置することが出来ても、接続できない部分が多くあります。キッチンは、水道・電気・ガスと、知識や技術、資格が必要となるものが集まった設備機器です。DIYでのキッチン作成は危険でデメリットの方が多いと言えます。
DIY気分が味わえるオーダーメイドキッチン
キッチンのDIYは危険ですが、DIY気分を味わう方法はあります。それは、オーダーメイドキッチンを選択することです。実際にカタチにする作業はプロに任せることになりますが、オーダーメイドキッチンであれば、自分好みのデザインでかつ、サイズや仕様、素材も細かく選ぶことが出来ます。
細かく、オーダーすることが出来れば、水道や電気、ガスの接続に関係ない部分、例えば扉の取っ手は自分で探したものを自分で付けたり、カウンターや収納部分は自分で後からDIYしたものと組み合わせたりできるように作っておくこともでき、空間の統一感が生まれます。
2. オーダーメイドキッチンを採用する時のポイント
自分好みのデザイン、仕様で作るオーダーメイドキッチンでも、完成すると思っていた感じと違っていたり、満足感がなかったりすることもあります。満足できるオーダーメイドキッチンにするためのポイントをご紹介したいと思います。
オーダーメイドキッチンの値段が高くなるかは自分次第
オーダーメイドキッチンにすることで理想のデザインにすることが出来るものの、オーダーメイドと言うと高い、と印象があるかもしれません。しかし、この点もDIYと同じく、どこまで素材にこだわるか、凝ったデザインにするかによって費用は変わりますし、サイズが大きければ大きいほど材料費がかかり高くなります。
デザインやサイズ次第で価格を抑えることも出来るということです。そのため、デザイン性だけではなく、費用にも注意してみましょう。予算をある程度決めたうえでデザインを考えることで、扉の数や素材によって予算内に収まるように調整することが出来るかもしれません。
しかし、キッチンメーカーの中には、好みのデザインで予算内に収まっているものもあります。システムキッチンを選んでも、部屋の雰囲気を壊すことなくコーディネートできる場合もあるので、システムキッチンのデザインと価格を比較したうえでオーダーメイドキッチンのメリットを検討することも大切です。
キッチンまわりをセットでプランニング
キッチンの使い勝手は、キッチン単独で考えるよりも、キッチンがある空間全体のレイアウトや導線、収納量なども同時に考えてプランニングすることで、トータルコーディネートが出来るだけでなく、より使いやすく、収納しやすい空間になります。
例えば、キッチンのデザインを無骨でシンプルなインダストリアルテイストにする場合は、シンク下がオープンになり、収納量は減ってしまうかもしれません。その分をキッチン収納やパントリーで補えるように間取りに組み込んでいれば、好みのデザインのキッチンを手に入れつつも、散らからず片付けやすいキッチン空間にすることが出来ます。
その点で、オーダーメイドキッチン専門の会社にキッチンのみを直接依頼することも出来ますが、導線や他の収納などを考えるのであれば、オーダーメイドキッチンも依頼できるリフォーム会社がおススメです。しかし、リフォーム会社の中には、内装や造作家具も自社に依頼してほしく、DIYを嫌う会社もあります。オーダーメイドキッチンを依頼できるうえに、DIYも問題なく、むしろDIY出来る部分を残してもらえるようなリフォーム会社に依頼することで、プロの知識や技術の助けを得て導線やレイアウトが良く、デザインもトータルコーディネートできるうえに、唯一無二のこだわりのキッチン空間にすることが出来ます。
3. まとめ
DIYやセルフリノベを楽しんでいる方は、キッチンも自分で作りたいと思うかもしれませんが、キッチンのDIYは危険が沢山あります。部品を組み合わせたり設置したりすることは出来るかもしれませんが、水道、電気、ガスの接続には知識や技術、資格が必要です。プロが行わなかったことで水漏れが起こり家自体の劣化を早めたり、事故の原因になったりするかもしれませんし、費用もかかってしまいます。DIYを楽しみたいと思うのであれば、デザインや仕様、素材を自分好みに出来るオーダーメイドキッチンが適しています。オーダーメイドキッチンを採用する際には、予算内に収めることや、導線やレイアウトを意識してキッチン空間全体をセットでプランニングするようにしましょう。
キッチンをDIY出来なくても、DIY気分を味わえるオーダーメイドキッチンで、家に、暮らしに、好みにピッタリ合うキッチン空間を作りましょう。