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戸建ての浴室リフォームやリノベーションを行った先輩たちの経験談を見ていると、浴室に窓が要らなかったという意見が最近増えています。しかし、中には窓を設けて良かったとい声も少なくありません。そのため、浴室に窓を設けるべきかを悩んでいるという方がいらっしゃるかもしれません。

そこで、今回は浴室に窓を設けるメリットやデメリットはどんな点か、自由に窓を新設したり移動したり出来る戸建ての方が、リフォームやリノベーションで浴室の窓の設置を考える際に、どんな点を意識できるかについてご紹介したいと思います。

1.  浴室に窓を付けるメリット&デメリット

浴室に窓を設けて満足している方、後悔している方の声を含め、メリットとデメリットをご紹介いたします。

浴室に窓があるメリット

  • 採光がとれて明るい

窓から自然光が入るため、浴室が明るく、開放的になります。しかし、日が暮れてから入浴することがメインのお宅では、入浴中の採光としてはあまり意味がないため、朝風呂がメインの方で朝日を浴びながらお風呂に入りたいという方の中で人気です。

  • 景色やコーディネートを楽しめる

海や山など自然が溢れる地域、夜景がキレイなところなど、景色の良い立地に住んでいるのであれば、窓があることで、入浴中にも景色を楽しむことが出来ます。

また、お風呂用の坪庭など、窓の外に植栽のプランニングをすることで、露天風呂のような癒しの空間になったり、日本テイストやナチュラルテイストなど、浴室内のコーディネートを作り上げるうえで役立ったりします。

  • 自然換気が出来る

窓の設置を望まれる方の多くは、窓を開放して自然換気をしたいという理由です。ただし、自然換気にこだわらない方であれば、浴室換気扇で充分換気が出来るので、窓は必要なかったと感じている方が増えています。

  • 外観のデザイン性アップ

浴室内からのメリットだけではなく、窓は家の外観のデザインにも影響します。そのため、間取りによっては、浴室に窓を設けることで、外観のデザイン性やバランスが良くなる場合もあります。自然換気の必要性を感じない方でも、デザインを考えて、開閉できないFIX窓を設ける方もいらっしゃいます。外観からの見た目もふまえて、こだわって窓の位置やカタチを考えて設置することが出来ます。

浴室に窓があるデメリット

  • 断熱性が下がる・結露しやすい

窓があることで、壁の場合と比べ浴室内の断熱性が下がってしまいます。そのため、窓から熱が逃げてしまううえに、冬は窓から冷気が入って浴室が冷え込んでしまいます。ヒートショックの危険性も上がってしまいます。反対に夏の暑い時期には、採光が良い場所では、日当たりがよく浴室内が暑くなってしまうかもしれません。また、湿気がある浴室は窓があることで結露も生じやすくなってしまいます。

  • 換気が悪くなる場合もある

風の流れがなく陽の当らない浴室では、窓による自然換気では換気が充分に行えず、カビが発生しやすくなってしまいます。浴室の場所や窓の位置によっては換気が行えるどころか、湿気を保ちやすい状況を作ってしまうことも少なくありません。

  • 掃除が面倒

窓があることで結露によるカビが発生しやすいうえに、サッシ枠など凹凸があることやレールがあることで、ヌメリや水垢がたまりやすく、壁と比べると掃除が面倒になります。

  • プライバシー・防犯に欠ける

夜に入浴している方の場合は特に、窓があることで電気を付けると近隣に入浴中であることが分かってしまうのが嫌だという方もいらっしゃいます。窓を通して外に声も漏れやすくなります。

また、自然換気のために、窓を開放することで、泥棒に入られやすくなったり、入浴中に狙われたりすることもあり、防犯面も低下してしまいます。外出時に浴室窓のカギを閉めるのが面倒だったり、閉め忘れが生じたりするという声もあります。

2.  リフォームやリノベーションで浴室に窓を設ける時のポイント

リフォームやリノベーションで浴室の位置を変えたり、設けるか悩んでいるという方は、どのような点を意識して決めると良いのでしょうか?ポイントをご紹介したいと思います。

洗面脱衣室・間取りとの関係性をチェック!

浴室に窓を設けることで採光が確保できるというメリットがありますが、夜をメインに入浴するお宅では、結局電気を点けるから意味がないと思うかもしれません。しかし、採光出来ることが効果的なのは入浴中に限ったことではありません。

例えば、浴室内の明るさだけではなく、洗面脱衣室などの隣接する空間の明るさも一緒に考えるようにしましょう。入浴は夜でも、洗面所は日中に何度も使うかもしれません。洗面台の鏡や収納を壁一面に設置することで、洗面脱衣所に窓が設置できず、昼間も電気をつけなければいけないというお宅でも、浴室に窓をつけて、明かりが入る浴室ドアや、間仕切り壁に内窓を設けることで、浴室に入る明かりによって洗面脱衣室に自然光を取り入れることが出来るかもしれません。

また、浴室の窓を開けることで、回遊導線になっている水回りに風が通りやすくなる間取りもあり、他の部屋の換気や風通しの役に立つ場合もあります。

浴室内の窓の役割だけではなく、隣接する部屋や、間取りにどう関係するかを考えることで、浴室に窓を設けることがメリットになる場合もあります。

周りの家も考慮して図面だけで考えない!

採光や風通し、入浴中の眺めを目的として窓を設ける場合、家の間取り、図面だけで決めないようにしましょう。立地や隣接する周りの環境を考慮して、浴室側からの景色だけではなく、周りから窓を通して浴室がどのように見えるかを確認しておくことは大切です。もちろん浴室の窓は透明ガラスではないかもしれませんが、人影は分かるかもしれません。目の前をフェンスで隠していても、マンションの上階のお宅や高さのあるお宅からは浴室が見えるという場合もあります。様々な高さからの目線を想定して窓の位置やサイズ、目隠しの種類を決めるようにしましょう。

また、景色が良くて窓を設けたお宅でも、リノベーション後に周りに建物が建ってしまったというケースもあるので、立地環境の変化も想定して計画しましょう。

さらに、窓があることで防音性も下がるので、道路に面している浴室では、入浴中の声が外に聞こえてしまうという場合もあります。反対に、外の音がうるさくて、ゆっくり入浴できないというお宅もあります。音もふまえて近隣環境をチェックしてみましょう。

3. まとめ

浴室に窓を設けることで、自然採光や自然換気が出来たり、浴室からの景色やコーディネートを楽しめたり、外観のデザイン性をアップさせたり出来るというメリットがあります。その一方で、断熱性や防音性、防犯面が低下してしまうというデメリットもあります。換気が悪くなったり、掃除が面倒になったりするケースもあります。そのため、メリットとデメリットをよく考えて設置しましょう。他の人にとってはデメリットと感じる点でも、生活リズムや立地環境によってはデメリットにならない場合もあります。自分のライフスタイルや間取り、環境も踏まえて、浴室に窓が必要かどうかを考えることは重要です。

リフォームやリノベーションは、オーダーメイドな家づくりなので、一般的に言われるメリットやデメリット、先輩たちの意見や口コミを参考にしながらも、自分にとってピッタリな家をじっくり考えて進めていきましょう。